『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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ただの知り合いじゃない。
特別な何かがあった。
そうじゃなきゃ、あんな顔はしまい。
直感。あまり歓迎出来るものではない。
——二人は今、一緒に居る。
昨日の今頃、俺は酷く緊張していた。
男同士だ。有り得ない事だ。すんなり受け入れられるような事じゃない。
ただ、嫌悪されているとは思わなかったから。好意を持たれているとは感じたから。
美味い飯、居心地の良い会話、ただ見ている事。
失うのかと思ったら、耐えられなかった。
今は付き合っている女も居なくて暇で、俺に与えられているこの情けのようなものが、いつか——例えば好きな女でも出来て暇じゃなくなって——俺に与えられなくなるのだとしたら。
耐えられないと思った。
初めて、伝えたいと思った。自分からこんな気持ちが持てるとは思わなかった。薄情な人間だと、恋愛事には淡白なのだと、思っていた。
駄目で元々なら、ぶつかるしか無い。
少しずつでも分かってもらって、いつか同じ気持ちになれたとしたら。
失わずに居られるのなら。
それはとても幸せな事だと思ったから。
それが肉欲を含むのかどうかは、正直分からなかった。
男だと分かっていて、見ていたかった。
その理由が、肉欲なのか。
誕生日にかこつけて打ち明けた。受け入れられた。
触れてみて、はっきり分かった。肉欲込みだ。
お互い肉欲込みで触れたいと思えるなら、何の問題も無い。男同士だろうが何だろうが。
それはとても幸せな事だと思った。
ただ。
ちょっとした、違和感。
俺の話は突然だったろうに、すんなりと受け入れられた。あるだろう筈の戸惑いが、見られなかった。
随分手慣れているような。男同士だというのに。男のものなんて、それが欲望を露わにしているのなら尚更、怯んだりするもんじゃないだろうか。はっきりと肉欲込みな自分でさえ、躊躇した。
それが、無かった。
とてもニュートラルな思考の持ち主か、さもなくば、経験が、ある。
——そういう事か。
俺の知らない『準備』とやらを、知っているサンジ。サンジがそれを知ったのは過去。エースはサンジの過去の、知り合い。特別な。
直感は確信に変わる。全く歓迎出来るものではない。
——二人はかつて、一緒に居た。
→6
20131114,1115,1121,1122,1123,1126,1127
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