『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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互いの腕の中で名乗り合い、知った名前を胸の中で反芻していた。
ゾロ、と。
これからたくさん、呼ぶんだ。
サンジ、と。
これからたくさん、呼ばれるんだ。
「なあ、今晩——」
「ん?」
「——泊まってけよ」
甘さを増した声が、体に響く。
「布団、一組しか無ぇんだろ?」
「…問題あるか?」
「無ぇよ」
ある訳無いだろ。
顔を見合わせる。互い違いになる角度で傾けた顔が、少しずつ近付く。瞼が徐々に下がる。
完全に瞳が閉じた時丁度、唇が触れた。
力強い唇が、むに、と押し付けられる。
俺の作った飯を喜んで食った唇が、俺の唇を食む。
俺の作った飯を喜んで味わった舌が、俺の舌に絡む。
ブラウニーとコーヒーの味が薄れて消えてしまうまで、貪る様なキスをした。
ゾロは泊まってけと言ったくせに、キスから先に進まない。
戸惑ってるんだろうな。
男同士でキスの先、どうしたもんかと。一つの布団で寝る気はあるが、女と同じ扱いで良いものかどうか、迷ってるってとこだろう。
男の体じゃ勃たねぇとか、って心配は疾うに消えた。下半身がしっかりと主張を始めたのが、ぴったりと合わさった体から伝わってくる。
先を促す様に首筋に顔を埋めたら、押し倒された。服の下に手が入る。俺が下になるのは良いとしても、されっぱなしじゃいられない。先を争う様に服を脱がせ合う。
上半身裸になり、互いに撫で回す。手で、唇で。
ああ、筋肉のしっかり付いた良い体だ。俺も人並み以上に男の体だけど、萎えたりしねぇかな。
そっと下半身に手を這わすと、そこは更に主張していた。
柔く揉むと、ひくりと戸惑いを見せたがそれは瞬間で、ゾロはすぐにそれをぐいぐいと押しつけ、俺のを触ってきた。
「今日は準備してねぇから、口で、な?」
「準備?」
訊いてくるのには答えず、ゾロの下を寛げる。
ふるんと飛び出たものを、咥える。
「あ」
ゾロが切羽詰まった声を出した。
「あ、ま、て、…あ」
頭に手を置いて押し退けようとする。
「いいから、イけよ」
舌で裏筋を辿りながら言う。
綺麗に割れた腹筋がひくひくと動く。
内腿を撫で、玉を掌で転がし指先で会陰を押す。
「ん、んん、ん」
吸引しながら頭を振ると、ゾロの腰が動いて放出に至った。
口の中のものを少しずつ飲んでいく。ああ——、ゾロはこういう味か。
「ハ、ハ、…てめ、…ハ、なに、…」
息を整えながら俺の下半身を見て、一切乱れていないボトムに眉を顰めたゾロは急いでそれに手を伸ばした。慌ててジッパーを下げようとするから、引っ掛かってスムーズにいかない。
「痛ぇから、ゆっくり、な?」
ゾロの髪の中に指を入れて掻き混ぜながら言えば、ゆっくりと慎重に脱がしに掛かる。
俺のは疾っくに完勃ちで、先端も大分濡れている。
それを目の当たりにしたゾロは、息を呑んだ。
今更男だって実感したかな。
おずおずと口を近付けてくる。
「無理にしなくても、良いんだぜ?」
寸前で顔を上げて俺を見たゾロは、余裕の無い顔をしていた。
「馬鹿、俺にもさせろ」
大きな口に俺を頬張って、ゆっくりと頭を上下する。
熱い口の中は気持ち良い。
「あ、…俺、すぐ、いっちまいそ…、う…」
力強い吸引と、腰の辺りを這い回る手に、限界は早かった。
「も、出、る」
口から外させようと押し退けた頭は、頑として外れなかった。
俺もゾロの口の中に放ってしまった。
喉を直撃してしまったんだろう、咽せたゾロは掌で口に蓋をしたが、白濁は零れ床に落ちた。
「悪ィ…」
背を撫でてティッシュを渡してやると、弱々しい謝罪が聞こえた。
「無理する事無ぇよ」
「お前は、飲んだのに…」
「ははは。無理する事、無ぇんだって」
抱き付いて、言った。
どんな顔をして良いか、分からない。どんな顔を見せたら良いか。
「すげー気持ち良かった」
伝えれば、すぐにゾロの腕が俺の体に回った。
「俺も」
そのまま抱き合って、床に寝転んだ。
ぎゅうぎゅう抱き合ったまま、ごろごろと転がった。
準備、が、必要だ、って。
知らないこの新しい恋人に。
どう伝えたもんだか、何を伝えないべきか。
色々考えなきゃならないだろうけど、今は。
このまま幸せに浸っててぇな。
抱き合ったまま、一つの布団に包まってさ。
新しい一年を、俺と始めてくれる、幸せに。
→『恋人』1
20131106-1109,1112
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