『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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『Barcarolle』の koma 様がリンクしてくださいました。錚々たるサイトの並ぶbookmarkに入れていただいたのも感激なんですが、何より!4月6日にupされたパラレル『デファクトスタンダード』は、私の為に書いてくださったんですって!(いつか書かれる予定のパラレルの後日談に当たるものだそうで、本編を待つ楽しみまでご提供いただきました!)同日のMEMOで触れられている「素敵サイト」って、ウチの事なんですのよ!自慢!
ついでですので弊サイトの表紙に鎮座している文字列について。
ASDFGHJKL ZXCVBNM |
お絵描きソフトが無いのでフォントでバナー代わりのアイコンになる様なものを作れないかなと考えて、キーボード配列をcenterタグで囲ってみたら Luffy が One Piece を冠している事に気付いて、素晴らしい!と思ったんです。そして以下の点でも、弊サイトを表すのに適しているのではないかと。
・テキストサイトである事(フォントを使用)
・ワンピースの二次創作である事(One Piece の頭文字を小文字太字で#ff0000に)
・麦わらの一味が中心である事(一味の名前の頭文字を#cc0000に)
・メインはゾロサンである事(zoroとsanjiの頭文字を#ff0000に)
それがあんな素敵なお話にしていただけるとは。よくぞ由来を話したGJ3月2日の私!
すっかりご紹介が出遅れたしご存知の方も多いと思うんですが、弊サイトに来てくださる方なら絶対好きな筈です。胸をきゅうと掴まれる。堪能なさってください。
何かお礼を…と弊サイトでのデファクトスタンダード(え?)、サイト名『Barcarolle』をお題に小話を書きました。お礼になるかどうかは兎も角。お題と言えるかどうかも兎も角。
嗜好が似通っている(よね?)komaさんに捧げます。
波に揺蕩う船は、海の一流コックたる俺の世界だ。
俺はそこで料理をし、食わせ、笑い、怒り、歌い、恋をする。
そこは俺の世界、全て。
波は過ぎ、雲は流れ、時は行く。
揺蕩う船に乗った、揺蕩う心。
世界が揺れているのなら、心は揺れるが自然だろう?
間違いみたいなこんな気持ちも、船の上なら。それが俺の世界の全て。
愛してる。
「お前俺の事よっぽど好きな?」
そんな事こいつは一度も言った事は無ェがきっとこいつは俺のこんな顔が好きだろうと思う、全開の笑顔で言ってやる。
「…うるせェ」
一瞬言い淀んだのはきっと照れたんだ、マリモのくせに生意気な。
それから俺の事をじっと見て、こいつには一度も言ってやった事は無ェが実は俺が一等好きな、全開の笑顔で言いやがる。
「お前もそうだろ」
お前『も』だって。こいつ気付いてんのかな、今自分が俺の事凄ェ好きだって打ち明けちまったって。アホだから気付いて無ェんだろうなァアホだなァそんなとこも実はちょっと可愛いって思ってるって知ってっかな言ってやった事無ェし知る訳無ェか。
今日はとても気分が良い。だからちょっと奮発サービス。
「なァ。お前俺の何が好き?」
お前の真心、俺に伝えさせてやるぜ。素直に聞いてやる。だから、言えよ。お前、俺の事、好きだろ?
マリモはマリモのくせに生意気に、少し神妙な顔をした。それから俺に手を伸ばす。今日の俺は気分が良いから、素直に身を任せてやる。俺の体はぺたんとマリモの腕の中に収まった。
俺が実は大好きな分厚い胸板、その下で動く心臓(それは生きている証!)、俺より少し高い体温、俺の体を難なく収めてびくともしない体躯。俺が実は大好きな分厚い掌が俺の髪を撫でて掻き混ぜてぐちゃぐちゃにする。そうされると実に気持ち良くて俺は密かに気に入っているがそれもまだ言ってやって無い。
何一つ、言ってやって無いのに。俺がお前を好きだって。お前は俺がお前を好きだって知ってて、俺はお前が俺を好きだって知ってる。
これって奇跡。互いが互いを好きなのと、同じくらいの、奇跡。おかしな気持ちが何かの間違いみたいに重なって、それで、やっと生まれたみたいな、奇跡。だろ?
「なァ。お前俺のどこが好きだよ?」
なかなか口にしない恥ずかしがり屋のマリモの為に再び水を向けてやると、もごもご言ってから、言った。
「何、って言っても、どこ、って言っても、全部違ェ気がする」
「んー?」
鼻先が髪の間に差し込まれて、匂いを嗅がれている。動物みてェ。マリモのくせに。俺はお返しとばかり、首筋の匂いを嗅いでやる。今日もやっぱり俺の好きな匂い。
「全部でお前だ、って事、だろ」
「俺の全部が好き、って事?」
「んん?んー、どうだかな」
クソマリモのくせに、生意気な。
俺の頬を両手でしっかり捕まえて、しっかり目を合わせてくる。俺の、好きな、お前の視線。
「どれか一つ取り出しても、それはお前の全部じゃないし、どれか一つ欠けても、それはお前じゃない」
そしてから、唇をそっと合わせる。俺の、好きな、お前とのキス。
「じゃあやっぱり、お前は俺がよっぽど好きな?」
「だからお前、も、そうなんだろ?」
互いが互いを好きだって、分かってるのに確かめたくなる様な。それがこんなに幸せな嬉しさで。
こんな気持ちは間違いだって、こんな気持ちになるのはおかしいって、分かるのに、それでも、嬉しくて、全肯定してやりたくなる様な。
一時だって止まっていない、波の様に揺蕩うのに、確実にその気持ちは、ある。
それは、奇跡。
俺はここで料理をし、食わせ、笑い、怒り、歌い、恋をする。
お前のおかしな気持ちだって、ここは海。船の上。俺の世界。それが、全て。
愛している。
20140406,0415,0416
*『舟歌』と聞いて最初に思い浮かんだのが「微温めの燗と炙った烏賊」を要求するゾロだったのはここだけの秘密。
*『彼我の差』の二人なんじゃないかなー。幸せそうだ。
*komaさん、ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いします。
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無題
utaeさーん‼ありがとうございます!感激!!嗜好は間違いなく似通ってます。こういう幸せそうな二人、好きなんですが自分じゃなかなか書けないので書いてくださって嬉しい…!それも舟歌の揺れるリズムにのせて。ありがとう!これからもよろしくお願いいたします。(というわけで、さっそく次のお題として『ぬるめの燗と炙った烏賊を要求するゾロ』を要求。)(いきなり図々しい…!)
Re:無題
こちらこそ、ありがとうございました。サイトに飾っていただけるなんて感激です。
「女は無口なのが良い」とか言うなんてゾロのくせに生意気だわ!どんな目に遭わせてやろうか…(いやいや幸せにしたったら良いじゃないか)考えまっす!演歌の花道的なの(ええ?
「女は無口なのが良い」とか言うなんてゾロのくせに生意気だわ!どんな目に遭わせてやろうか…(いやいや幸せにしたったら良いじゃないか)考えまっす!演歌の花道的なの(ええ?
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