『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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ウソップが遥か彼方に旅立った頃。サンジはロロノア邸の前で、胸をときめかせていた。
玄関だけでサンジの全居住スペースを補って余り有る事が容易に想像出来る邸宅である。
白亜の豪邸に住む、美少女。ちょっと体が弱かったりしてさ、「テストで良い点取ったら、サンジ先生、デートして下さいね?」なんて言って上目遣いで小首傾げちゃったりなんかしちゃったりして!
だらしなく溶ける顔を、無理矢理、引き締めた。
俺はイケメン。ジェントルな先生。
自己暗示を掛け、呼び鈴を押す。ややあって、インターフォンから「どちら様?」と問う美しい声が聞こえた。
「青海大学のサンジと申します。家庭教師の面接に参りました」
「どうぞ」
門が開く。自動。こ、こんな事で飲まれちゃ駄目だ、貧乏がばれる。
サンジは気合いを入れて門をくぐった。
玄関の扉が開いて(こちらは手動だ)サンジの目に飛び込んできたのは、黒髪のナイスバディな美女だった。
サンジの入れた折角の気合いは、脆くも融け飛び散った。
通された応接室で、美女はサンジの向かいに座って名乗った。
「母のロビンです」
ぐずぐずに融けようとする顔を引き締めるのに苦労しながら、サンジは言った。
「ロビンちゃんとお呼びしても?」
「…ちゃんを付けて呼ばれるなんて、何年振りかしら。いえ、初めてかも?」
「なんと!ロビンちゃんの初めてを頂けるなんて、恐悦至極!僕はなんて幸せ者なんだ!」
ロビンは、顔面を崩壊させ面妖な体の動きを披露した若い男を、興味深く見た。
確か我が子は「家庭教師志望の若い男が来る、採用しろ」と言っていた筈だけれど、この子に家庭教師なんて勤まるのかしら?
そもそも我が子に家庭教師なんて必要だったかしら? 高校受験は必要ないし、学習面の遅れは今の所認められない。第一そこまで学業に意欲的な子でもなかった筈だ。なのに、何故?
けれど特段我が儘を言う事の無い我が子が望む事だし、出来れば叶えてあげたい。叶える事に支障のない事なら。
ちょっと支障ありそう。
ロビンは微かに心配した。
一方サンジは、どうしようもない事を考えていた。
中学二年生の母親、どう見積もっても四十まではいってない、二十歳くらいで生んだかな、いやしかしいい女だ。母親がコレなら娘の容姿も期待出来る。仮に娘がアレでも母親を、ってのもアリだ。何だったら親子丼でも…。
ロビンの心配とサンジの不埒をお互いが知る事は無く、条件の交渉に入った時、応接室の扉が開いた。
「あら、お帰りなさい」
ロビンが声を掛ける。
お帰りなさい?って事は、俺の麗しの教え子?
期待を持って入口を見たサンジの目に入ったのは、詰め襟に身を包んだ、どう見ても男、だった。
20121227,20130113,0202,0206
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