『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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話は前日に遡る。
サンジと大学付近を歩いていたウソップは、異様な視線を感じた。
まあ、時々、ある。
サンジは金髪碧眼白皙長身優男であり、それは非常に人目を引く。イケメンと言っても良い部類だ。近くに女が居なければ。
そう、サンジは女に目がない。女が近くに居るだけで、顔も態度もでろでろに崩れる。非常に残念な男だ。
それ故、女からの支持はそう厚くない。通りすがりの女ならともかく、知り合いなら尚更。“都合のいい男”として、局所的に重宝されてはいるようだが、本来サンジの求める、黄色い声援的対応ではない。まあ、それでも本人は満足している様だが。非常に不憫だ。
更に不憫な事に、本人、それだけ女が好きで、その反動の様に男に対しての態度は冷ややかであるのに、その異様な視線を送るのは大概が男である、というのは、ウソップしか知らない事実だ。
言えない。とても言えない。だってウソップも男なのだもの。友人として親しくはしているけれども、男である以上、その価値はサンジにとって、埃以下であるのだもの。
今日も今日とて、サンジを熱心に見つめる視線を、ウソップは感じた。
今日はどんな輩だろう?
単純な興味でその視線を辿った事を、ウソップは後悔しても後悔しきれない。過去に戻れるのなら「見ちゃ駄目だ」とその時の自分に忠告する。
殺気にも似たそれは、ウソップの視線を感じた途端、更なる殺気を纏いウソップに向けられた。
死ぬかと思った。気絶しなかった自分を褒めてやりたい、いや、素直に気絶しておけば良かったかも。
その視線の持ち主は、学生服に身を包んだ男だった。学生服を着ているからには、高校生か、中学生。詰め襟である。男に見えるが実は女、という事もあるまい。
骨の頑丈そうな、質の良い筋肉を纏っている様な、伸び代を残した良い体躯。整った顔立ちは、思春期から青年期への移行中に特有の、やや不安定な、ある種の色を帯びている。
それが、ギラギラした目をサンジに、その傍らに居るウソップに向けている。
20121227,20130129
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