『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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家に帰れば直ぐ夕飯になる時間だというのに、小腹が空いた、何か食いたい、お前今日遅刻したからお前の奢りな、と言うサンジと、ファーストフード店に立ち寄った。
「たまにゃ、ジャンクなのも食いたくなるよな。俺、ポテトとファンタな。Mだぞ」
実家は高級レストランで自身も料理を趣味とし、持参する弁当も完全手作り派のサンジは、レジに並んだ俺に注文だけ伝えると席の確保に向かった。
「ポテトとナゲットとファンタとコーラ。全部M。ソース?バーベキューで」
750円也。
なんで学校に遅刻するとお前に奢らなきゃいけないんだデートでもあるまいし、と思うがサンジと二人でファーストフード店に、というのは確かに珍しいしデートの様でもあるので、この程度の出費なら甘んじよう。
揚がりたてのフライドポテトに塩が振られるのを見て、そう思った。
然程広くない店内の席は半分程が埋まっていた。
トレイを持って店内を見渡した俺に、サンジが手を振って合図する。
そんな事しなくても、一目で分かる。けれど益々デートの様で悪くない、と思う。
こいつはそんな事思いもしないんだろうと思えば、つまらない気もするけれど。
白くて長い指が、ポテトを摘む。端を咥えて、逆の端を指で押す。白い歯がちらちらと見えて、ポテトが吸い込まれて行く。
塩のたっぷりかかった、脂ぎったフライドポテト。
唇がてらりと光る。ピンクの唇についた、白い塩粒を舐め取る、赤い舌。
艶めかしくていけない。
俺の不埒な視線には気付きもせずに、サンジはストローを咥えて啜る。ストローに押されて下唇が捲れた。
外から窺える、体の中の色。
「お前、俺の話聞いてる?」
むくれている。今度は明確に自分の意志で下唇を捲っている。
確かにサンジは、盛んに何かを喋っていた。正直に言うなら、声は聞こえていたが、内容はさっぱりだった。見るのに夢中だったから。
そうか、お前は俺がお前の話を聞かないと嫌か。
ちょっと愉快だ。
20130118,0122
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