夢の中 2013/01/20__00:00

＊性交描写若干有り

---

　夢なんじゃねえかな。

　下肢を剥かれて、ゾロに咥えられてる、とか。超気持ち良いとか。アンアン言ってる声が聞こえるけど、これって俺の声だろ？　喘いじゃってんだろ？　俺が。ゾロのテクで。
　夢に決まってる。
　じゃあ、委ねちまえば良いんじゃねえかな。なにせ気持ち良いし。

　腰が前後に動き出した。それに合わせてか、ゾロの頭も上下している。激しい。気持ち良い。
　ゾロの髪を握りしめて、フィニッシュ。口の中に出してやったぜ、夢の中で。
　最後の最後まで搾り取ったゾロが、ゆっくりと俺を口から抜いて、俺の顔を見る。ゆっくりゆっくり、確実に嚥下して、言った。
「満足か？」
　ぎらぎらした目。リアルだね、夢なのに。霞がかったりしないもんかね。声もしっかりゾロの声。放出後の脱力感さえも、リアル。
「お前のも、寄越せよ」
　おいおい、なに言っちゃってんの、俺。夢の中なんだから、御奉仕してやる事無いだろ、させるだけで良いだろうよ？　全く、俺って律儀だね、夢の中でも。
　ゾロがぼろんと露出させたモノは、それはそれはリアルだった。リアルにおっ勃っている。男のモノ咥えておっ勃ててんのって、どうなのよ？

「てめえは、ここで咥えろ」
　くるんとひっくり返されて、尻の間にソレを押し付けられた。
　まじか。
　夢の中だろうが、御免被りたい。けれど、尻の間で無遠慮に擦られるソレはどんどん存在感を増している。何か先っぽめり込んでるし。
　…夢の中だし、平気かな。
　体中熱い掌で摩られて、尻の間は更に熱くて、背後から熱い体に抱き込まれて、熱い息を吐きかけられて。
　夢の中みたいに、ぐずぐずと思考が溶ける。

　そうだ。本当は分かってる。夢なんかじゃないって。
　熱も重みも痛みも気持ち良さも。全部自分で望んで手に入れた。

　夢なんかじゃねえよ。
　

---

20130105,0110,0117