『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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ゾロは自分の欲情が正しかったと知った。
サンジはどこに触れても素晴らしかった。
サンジの体が性別など凌駕したものであるのか、己の性的嗜好が男色に寄っているのか、ゾロには分からなかったが、兎に角良かった。
ゾロの性感を高めるサンジの手管も、全く以てゾロ好みだった。体に相性というものが存在するなら、これ以上の相手は望めないだろうとゾロは思う。
けれど、サンジを抱く度、満たされない思いに苛まれるのは何故だろう。飲めば飲む程喉が渇く海水の様だ。
それでも、ゾロはサンジを欲しかった。
***
事後の気怠さと紫煙は、いつもの事。けれど今回は違う雰囲気を纏っていた。
サンジが一本目の煙草の、最後の紫煙と共に言葉を吐いた。
「もうやめよう」
そろそろ言われるんじゃないかと思っていた。しかし首肯く気は無い。
「何を」
とぼけるが、それは決定的な言葉を引き出しただけだった。
「もうてめえとはしねえ」
「何で」
「煩わしいから」
「何が」
疑問を返す事で、返事を引き延ばした。
サンジは溜息を吐いた。
「俺は欲を吐き出せれば良いんだよ。お前は違うんだろ、重ぇんだよ。煩わしいんだ」
知ってたよ。でもしょうがねえだろ。お前にとって重たかろうが、お前が煩わしかろうが、俺には関係ねえんだよ。
「だからお前は欲を吐き出してれば良いだろ。俺がどうだろうが気にするこたあねえよ」
「気になるだろそれ普通に人として」
言い募るサンジに、精一杯意地の悪い顔をして言ってやる。
「それじゃあまるで、お前が俺の事気にしてるみたいじゃねえか。恋はしてねえんだろ? だったら俺の事なんて気にすんなよ」
せめて体だけでも。
ウソップには「そんなんじゃねえ」と言った。そこまでいじましくも浅ましくも無い。けれど『心も、全て』と望む程、ロマンチストでも欲張りでも無い。
「強くて巧い俺に満足してたら良いだろ。お前はエロいし具合も良いし、俺も満足してんだ」
俺も恋はしていない。そう思わせてやるのが親切だろうか。それでサンジの心的負担が減るのなら、それも良いかも知れない。けれど。
そんな風に思う事こそ、恋をしている証左だろう。
『恋はしていない』と宣言する様なサンジに『恋をした』のなら、それを受け入れよう。
気持ちは変わる。俺の欲情が恋に変わった様に。
サンジの気持ちが変わるのと、俺の気持ちが変わるのと、どちらが早いか。
体さえも手放すのは、俺も『恋はしていない』状態になってからでも遅くない。
それまでに、サンジに恋をさせたら良いんだろ?
先ずはサンジを満足させる体を。
与えるべく再び、考える顔をしているサンジに手を伸ばした。
20130228,0312,0320,0323,0324
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