『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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夜半、キッチンを片付け終わった所で扉が開いた。そこにはゾロが立っていた。
「酒か? 今日はもう営業終了だ、つまみは無えぞ?」
声を掛けてもゾロは返事をしない。
訝しんでゾロを見ると、思ったより近くに居た。切羽詰まった顔をして。
「ちょっとでも嫌なら、本気で逃げろ。それで、無かった事にするから」
突然左手首を握られて、ぎょっとしていたらゾロが言った。
腕を、引かれる。
自然近付いた体は、回されたゾロの左手に後ろから左肩を掴まれ、胸板同士が衝突した。ゾロの左こめかみで左耳を押され、頭が左に倒れて露わになった左首筋に、ゾロの唇が付く。
きつく吸われた。
依然左手首は握られたままで、左肩は掴まれたままで、脚を拘束されていないのは「本気で逃げろ」の言が冗談ではない事の証左だろうが、それにしたって。
そんな目で見られているなんて、知らなかった。その事実だけで頭の中は真っ白だ。俺が逃げさえすれば「無かった事に」出来るのか。俺の為に?
「ちょっとどころか、すげー嫌だけど」
人肌に、体がほんのり熱くなる。
「だったら逃げろ」
そう言いながらも、ゾロの唇は俺の首筋を這ったままだ。
「まあ聞けよ。すげー嫌だけど、応じてやりたい気持ちは、有る」
ゾロの唇が、首筋から離れた。
「なんだそれは同情か」
ゾロの声が冷たい。
「てめえに同情してやる謂れはない」
俺の声も冷たい。
「だったら何だ」
ゾロの唇がまた俺の首筋を這う。
「もうちっと、段階を踏めねえのか?」
また離れる。忙しない奴だ。
「段階?」
「恋の駆け引きの一つでも楽しんで見やがれってんだ」
「こ、恋っ?」
密着している体が、ゾロの動揺を伝える。
「え、ちげえの?」
俺の動揺もきっと、ゾロに伝わっている。
「こういう事したいのって、恋だと思うけど?」
恋でもないのに、こんな事してえの? 俺の体は、レディの素晴らしい体とは違うのに?
ゾロは考え込んでいる。強姦しようかって勢いでやって来ておいて、悠長なもんだ。
そういう所は、割と嫌いじゃない。だから、助け舟を出してやる。
「強姦されるのはごめんだが、恋なら、してみても良いぜ?」
「ならそれで良い」
そう言って性急に事を進めだしたゾロは、ちょっと可愛いと思う。
俺はゾロと恋に落ちる事にした。
20130228,0318,0323
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