『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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ゾロが父親と暮らすアパートの隣室に、片足が不自由な爺さんと幼い男の子が越して来たのは、ゾロが中学に入学した春の事だった。
爺さんは、アパートの裏手にある小さな公園の向かいで洋食屋を営むと言う。ひょいと抱っこされ「孫だ」と紹介された男の子は、ゾロの髪を指差して言った。
「まりも!」
マリモ…?
青筋の浮きかけたゾロだが。
「きれいねー」
人差指を突き出していた男の子の小さな手が懸命に開かれ、短い腕を必死に伸ばしてゾロの髪を触ろうとしていた。
毒気を抜かれたゾロは頭を男の子の手の届く所まで近付けてやった。ぱああ、と音のしそうな笑顔でゾロの髪に触れた男の子は、ゾロの髪を無遠慮に掻き回した。「きれいねー、まりも、きれいねー」と喜んで。
「悪いな、坊主」
爺さんは苦笑いだ。ゾロも苦笑しながら、ぷくぷくとした小さな手を好きにさせた。一心不乱に手を動かす目の前の顔は、柔らかそうな頬がほんのり上気している。ゾロはそこを突ついてみたい欲求に抗って、視線を頭髪に移した。
「お前の髪も綺麗だ」
男の子のさらさらとしたきらきらの金髪を、ゾロは一房摘んで言った。男の子の手は止まり、再び、ぱああ、と音のしそうな笑顔を見せた。頬はますます上気し、柔らかそうな頬は一層ゾロを魅了した。
確かに、天使だった。
20140730,0731
*まだ日傘が出てこない…
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