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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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 本誌感想を書いた後、他の方の書かれた感想を読むのが発売日二番目のお楽しみなのですが(一番は勿論本誌を読む事)、692話についてのスレで

(以下ネタバレを含む独り言及び小話です。登場人物:サンジ・女・ブルック、おまけにフラロビ)

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 *****
      
「ベビー5に求婚するサンジ」についての言及を目にしまして。
 絶対断られない…! サンジ君の対レディ求愛が実を結ぶ日が来るなんて…!
 ベビー5は問題なく美女だし、出会ったら愛の一つも囁きますよね、サンジ君。
 ちょっと前に敢えて「女を蹴るくらいなら死ぬ」って言ってたサンジ君ですから、…死ぬよね? 町諸共消し飛ばされちゃうよね? これが死亡フラグってやつだよね?(え、違う?)



type A

「お嬢さん、パンツ見せて頂けませんか?」
「え…」
 戸惑ったベビー5は、それでもスカートの裾をじりじりと引き上げた。
 ナミにパンツを見せろと言っては殴られてきたブルックは、我が目を疑った。目など無いのだが。
「え、良いんですかお嬢さん」
「あんたが見せろって言ったんでしょ」
 頬を染め、目に涙を溜め、キッとこちらを睨んで言うベビー5は、大層可愛らしい。やっている事は、己の体を武器にして向かって来るという、ちっとも可愛くない事この上ないのだが。

「レディ、そんな事しちゃいけないよ」
 サンジが、ベビー5の手を止めた。
 サンジとて、ベビー5のパンツには並々ならぬ興味があったけれども。クルー内で唯一あけっぴろげなエロ話を共有出来るブルックの悲願を、邪魔する気など無かったのだけれども。
 けれど、泣いているレディをそのままにしておくなど、以ての外だ。

 大体パンツなら二人きりの時に見たい。ブルックは長年生きているくせにそこの所が分かっていない全く。みんなが居る所で見たって何だってんだよ、そりゃ見れないよか良いけど。
 というのが本心だとしても、だ。

 求められる事無く優しくされた事など無いベビー5は、胸に湧くこの温かな感情の名を、知らなかった。



type B

「嗚呼レディ、何故泣いているの…?」
 サンジは目の前に立ちはだかった、体のどこからどこまでが武器なのか判別しない美女が、瞳に美しい涙を湛えているのに気付いた。

「良かったら、僕にその涙を拭かせてくれませんか?」
 サンジが指を、ついと彼女の眼前に差し出した途端、彼女の頬は赤く染まった。
 …可愛い。

 美女ははめていたゴーグルを外した。途端に、ゴーグル内に堪っていた涙が、バラ色の頬を滑り落ちた。
 サンジの指が、それを拭う。
 二人の視線が、絡む。

「レディ、あなたに涙は似合わない。あなたには、花の様に笑っていて欲しい。あなたの笑顔を守る騎士の役目を手に入れたなら、僕は無上の喜びに打震えるだろう!」
 サンジの言葉に、美女の胸は打震えた。
 ——私、必要とされてる…!

 あれ?

 喜びに上気する美女に、サンジは微かな違和感を覚えた。
 美女と見詰めあうというこの上ない幸せの中に居るというのに。
 二人の距離は更に縮まり、遂に、美女の体がサンジの腕の中にすっぽり収まった。
 
 あれ?

 そういえば。
 こんなにすんなり上手くいった事って、あっただろうか。
 そうかこれは何かの罠か…

 不遇な対女子歴の長さに、サンジの思考はすっかり毒されていたのだった。
「レディ、ひょっとして、敵?」

 背後から「今更何を!」といった類いのつっこみが入ったのを知覚しつつもサンジは、腕の中の甘美な幸せを手放したくなくて、困った。



 そもそも、求愛とか求婚とか、サンジ君はしないよね。彼は、愛を謳い、愛を与えるだけ。(そんなイメージがあります。あれ? 勘違い?)
 だから、求められたいベビー5とは方向性が一緒。かち合いません。
 結論:サンジ×ベビー5は無い。(言わずもがなだった!)



おまけ:ベビー5がフランキー将軍とだけ相見えた場合

「ああ、なかなかいい女だったな」

 ドフラミンゴが放った刺客が女性だったとどこかで聞きかじったらしいサンジに、唯一の目撃者であるフランキーが言った。

「ありゃあ、どういう仕組みなんだろうな。やっぱり悪魔の実だよなあ…どこまでメタモルフォーゼ出来るんだか、興味あるな」
 続けてのフランキーの呟きは、誰も聞いていなかった。そう、フランキーの言う『いい女』が『興味深い人物』と言う意味であり、その興味の的は『体が武器に変化する』という一点にのみ向けられているという事を、誰も理解しなかった。

 サンジは「何故いい女を見る機会すら俺には与えられないんだ!」と憤慨した。
 そしてロビンは。
 自分以外の女性を褒めたフランキーに冷ややかな目を向けた。その冷ややかさは、フランキーにとって、チョッパーの体であった時に向けられたものよりも数度低く感じられ、痛みすら感じられた。
 そうされる事の理由に全く思い至らないフランキーは、彼女の機嫌を取るのに大層苦労したらしい。



20121218,20130101,0105,0106

 お正月に「パンツ見せて」とか書いてた。どうかしてる。分かってる。

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