『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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ゾロが上半身を起こした。ぐるりと頭を巡らして、隣で寝そべる俺を発見する。変な沈黙。何か言いたいらしいが、言葉が出ないらしい。
昨夜。俺はゾロと致した。いや、致された? まあどっちでも良いが、兎に角ヤった。つーか、ヤられた。若気の至りだ。若い性の衝動は恐ろしい。男同士だって良いってんだから。
「何だよ?」
助け舟を出してやったのに、それでもゾロの口から出るのは、言葉の乗らない息だけだ。
ぐらり、と、ゾロの体が動いた。
「ぐえっ」
突然乗っかってきた重たい筋肉の塊に、押し潰され、呻いた。その筋肉の塊が、肌で肌を確かめる様にしている。何だこりゃ懐いてんのか。すりすりと体を僅かずつ動かし、良きところを発見出来たと見えて動きを止めた。それから腕を俺の体の下に差し込み、ぎゅーっと、抱き締めた。
「好きだ」
え。お前そういう事言うの。昨晩は言わなかったくせに。押し倒す前も後も、一切言わなかったのに。
「そんなに気に入ったかよ?」
俺の体。
ゾロの力が弛んだ。
「何の話だ」
低く問い掛ける声が、徐々に冷える。
「俺の、体。そんなに、良かった、か?」
「体?」
「そう体。睦言繰り出してこれを一晩で終わらせない努力をしちゃうくらい、良かったの?」
「やっぱ嫌いだ」
「あ?」
むう、と突き出された唇に、全て分かってしまった。
拗ねるなんて。なんて可愛い。体じゃねえ馬鹿、って言えば良いのに。可愛いなこいつ。
突き出された唇を、柔らかく食んで言ってやる。
「俺は好きだぜ?」
途端に赤くなる。うわあ可愛い。
「そんなに、良かった、かよ」
やっと絞り出したみたいな声が、やっぱり可愛い。
「悪か無かったけど、そりゃこれからだな」
皺の寄った眉間に人差し指を沿わして伸ばしてやる。
「体は慣れりゃ、もっと良くなる」
「慣れりゃ、って、」
考えながら独り言つゾロがどうしようもなく可愛い。
「慣れる日も、来んだろ?」
また致すんだから。
そんなつもりで微笑めば、ゾロはじわじわと笑みの顔になって、それを俺の首元に埋めた。
「好きだ」
と言いながら。
20130517,0519,0520
うっぎゃー!誰だこれー?
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