『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*どうやら私はゾロがサンジに片思いさせるのが好きらしいです。
(日本語おかしかった!失礼しました。
ゾロに、サンジに対して片思いさせるのが、です。
ゾロがサンジに片思いしてるのが。(23:15 この色の部分訂正させて下さい)
(日本語おかしかった!失礼しました。
ゾロに、サンジに対して片思いさせるのが、です。
ゾロがサンジに片思いしてるのが。(23:15 この色の部分訂正させて下さい)
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ゾロがサンジに己の恋心を打ち明けたのは、そうせねば恋心などという甘い気持ちでは済まなくなるという自覚があったからだ。
きっとこの恋心は醜く変質し、ただの欲に成り下がる。
欲なら解消せねばならなくなる。それはサンジを傷付けるだろう。己はどうせ、傷付いたサンジに傷付くだろう。
「お前が好きだ」
サンジの両肩を掌で包み、それだけを言った。
「お前が誰に恋しようと、俺には関係ねぇよ」
咥え煙草で飄々と答えたサンジは、否も応もあからさまにしなかった。
『俺もだ』などと返答されると思う程ゾロはおめでたくなかったし、『気持ち悪い』と一切の接触を断たれる可能性もあると思っていただけに、拍子抜けした。
「俺がお前を好きでも、お前は構わないのか」
「駄目だと言われて止まるなら、そんなもんは恋じゃねぇ」
恋に一家言あるらしいラブコックたるサンジは、鼻で嗤った。
「お前の気持ちを俺がどうこう言う事ぁ出来ねぇし、好きにしたら良いだろ。その代わり、俺の気持ちだって俺のもんだ、お前にどうこう出来ると思うな」
払い除けられなかった掌に気を取られ、己のどんな気持ちもサンジにはどんな影響も与える事が無いと断じられた残酷さに、その時のゾロは気付けずにいた。
好きだという気持ちを持ち続けても許される事。
掌で体表に触れたとしても許される事。
仲間である事を許される事。
それだけで、充分だと思っていた。
その全てが、許されないだろうと思っていたから。
けれど。
「全然足りねぇ…」
醜い欲に変質させたくなくて打ち明けた恋心は宙ぶらりんのまま、ゾロを甘やかに苛んだ。
当然許される筈はないと思っていたそれを実行したのは、出来心だ。
許される心地良さに、麻痺していた。
シンクに向かう背中に誘われた。胸板を付けたと同時に腕の中に閉じ込める。
予想外だったのか動きを止めたサンジが振り向けた顔に、唇で触れた。弾力を確かめながら唇を目指す。一際柔らかい唇に唇が付いても、サンジは動かなかった。
だから。
それも許されたのだと思った。
悦びの中で当然の様に舌を差し入れようとしたが、それは頑なに拒まれた。サンジの唇は固く引き結ばれたまま、開かなかった。
「なんで」
思わす出た非難の言葉は、無視された。
拒絶。
それは、ゾロを打ちのめした。思い上がっていた分、強かに。
腕の力を解くか更に込めるか迷う間に、サンジの顔は正面に戻った。
「調子に乗んな。邪魔だ」
正面に向かって放たれた言葉は、後ろに居るゾロの耳には随分遠くから届いた様に思えた。
人は慣れるし、贅沢になる。
「全然足りねぇんだよ」
「お前何言ってんだ」
突き放される。けれどゾロは大人しく突き放されたままでは居られなかった。
それくらい、贅沢になっていた。
俺を見て欲しい。俺を好きになって欲しい。俺のものになって欲しい。俺だけのものにしたい。
醜く変質し、ただの欲に成り下がった恋心が、ゾロを動かした。
後頭部の髪を引っ掴み、上を向かせる。人体構造上当然開いた口に、己の舌を差し入れる。蹂躙して、その甘さに、気付く。
したい事は、これじゃない。欲しいのは、束の間の単なる接触じゃない。
「邪魔だ、っつってんだろ」
今度は顔の正面で放たれた言葉が、ゾロに突き刺さる。
何も返す事が出来ず、ゾロはサンジを拘束した手を離した。
恋心を昇華させる方法も、何が正解かも、ゾロには分からなかった。
20130410,0506,0511,0512
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