生クリーム 2 2013/02/16__00:00

2月9日付 生クリーム 続き

＊引き続き、濃厚な生クリームプレイではないけれども。

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　初めは生クリームの味がしたゾロとのキスも、もうすっかりそんな味など消えてしまった。
　甘さの種類は違えど、甘いには変わりない。
　どうして。
　甘さなど微塵も無いこいつとのキスが、どうしてこんなにも甘いのか。

　ボウルの中の生クリームは、すっかりだれてしまった。

　ゾロはそれに指を突っ込んで動かし、引き上げた。
　先程俺の指の上に盛り上がって乗った生クリームと違って、指を白くコーティングしただけのそれを見て、ゾロは眉をしかめた。
「攪拌し直しだなあ。すっかりだれちまって」

　ゾロは弛んだ生クリームを舐め取ると、ホイッパーを手に取りがちゃがちゃ掻き混ぜ始めた。もったりとしていたそれは、見る間に角が立つ。
「おーおー、馬鹿力」

　ゾロはおもむろにボウルに四指を突っ込み、生クリームを掬った。そしてそれを、俺の口元に擦り付けた。
「おい、何すんだ」
　喋った拍子に落ちそうになった生クリームを、ゾロは舌で掬い取った。
　当然その舌は俺の口元にも触れる。

「無駄にすんなよ？」
「全部舐めりゃ良いんだろ？」

　再び、生クリーム味のするキスがやって来た。

「どっちにしろ甘いな」
　ゾロの声が聞こえる。
「俺もそう思ったとこだ」
　ふ、と笑う気配がして、キスは延々と続いた。

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20130208,0210,0211,0213

一度ホイップした生クリームって、だれちゃっても再攪拌したらまた元通りになりますっけ？
（知らないで書いちゃうとかどんだけいい加減か。でもなってくれないとこれは成立しないから、なるってことにする。不思議生クリーム！←）
ゾロは勢い余ってバターにしちゃいそうだなあ。