『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
1
月末。夕食時。チャイムが鳴る。
「こんばんは、青海新聞です、集金に伺いました」
「はいー」
一応返事をし、財布を持って玄関へ。鍵を開け、ドアを開ける。
「幾らでしたっけ?」
「3925円になります」
財布を漁る。そこまで大量の小銭は無い。
「すいません、これで」
五千円札を出す。
「はい、ありがとうございます」
新聞屋さんは五千円札を受け取って、ウエストポーチに入れる。その手で千円札を一枚と、小袋を一つ取り出す。
「千円と、75円、です」
差し出した俺の掌に、千円札を乗せ、その上に透明な小袋を乗せた。
その小袋には、五十円玉が一枚、十円玉が二枚、五円玉が一枚入っている。そんな小袋が、そのウエストポーチには幾つも入っているようだ。
彼が、ちまちまと詰めたのだろうか。あんまり器用そうじゃない太い指。勢い込んで袋が裂けたり、小銭が転げ落ちたりしたんじゃないだろうか。
想像して、微笑ましく思う。勝手に。ちょいと失礼か。
続けて、領収書とサービス誌と新聞袋とゴミ袋を渡された。
「ありがとうございました」
新聞屋さんは、軽く頭を下げ、ドアから一歩遠ざかる。
俺は「お疲れ様です」と言って、会釈してからドアを閉めた。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R