無題 2012/09/02__00:00

初めて書いたゾロサン。

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「おい、コック」

「んあ？」

　振り返りながら「何だクソマリモ」と続けようとしたら、背中に衝撃を感じた。
　体の前に腕を回され、体が、熱に包まれる。
　耳元で、深く息を吐かれた。

　何が何だか分からず動けずにいたが、奴も全く動かない。どうした事だ。
「具合でも悪ぃのか？」
　情けをかけてやる。
「そうかも知れねぇ」
　弱々しい声で言いやがる。
　だったら。チョッパーを呼ぼうと「チョ」と発声した所で「そうじゃねぇ」と遮られた。

「抱きてぇ」
　だ、抱きたいだと？　何言ってやがる。
「抱てんじゃねぇか」
　そうだ、こいつは今俺を抱き締めてやがる。
「そうじゃねぇ。…ヤりてぇ」
　や、ヤりたいだと？　溜まってんのか。
「二、三日すれば島に着くだろ。大きい島だって言ってたから、商売のレディもいるんじゃねぇか？」
　レディが春をひさがなきゃならない事に心は痛むが、致し方ない。
「そうじゃねぇ。お前と、ヤりてぇんだ」
　このまま黙って抱き締められてはいられない。
「はあ？　何言ってんだお前、どうかしてる」
　怒鳴りながら身を捻ると、口づけをかまされた。厚く熱い舌が口内に捩じ込まれる。
　しでかしている事は強引で、言っている事は滅茶苦茶なのに、ゾロの顔は、本当に、弱々しかった。

　そして俺は、絆された。

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20120206,0211

　どうにもこうにも書かずに居られなかった。確か、最初にワンピ二次を読んでから三二ヶ月あまり、最初にゾロサンを読んでから二一ヶ月ちょっとの事でした。
（ちなみに、最初に読んだのはゾロビンで、最初のBLはゾロウソだったかウソサンだったか。）

　自覚しちゃって素直にならざるを得なかったゾロと、うっかり絆されちゃうサンジ君。
　そういうのが一番好き、って事なんだろうなぁ。いろいろ恥ずかしい。
　それにしたって、絆され易過ぎるぜサンジ君。