『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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チャイムが鳴った。
「こんばんは、青海新聞です」
今日はまだ月末じゃない。が、習慣で財布を掴んでドアを開けると、俺の手の中の財布を見た新聞屋さんは言った。
「あ、今日は集金じゃなくて、契約が今月で切れますので、継続をお願いに」
「ああ、そうですよね、まだ集金には早いですよね」
「六ヶ月、お願い出来ますか」
次の半年も、彼が集金に来る。
「ええ、良いですよ」
「じゃあ、ここにサインを」
差し出されたペンを受け取る時。
差し出された伝票に手を添えた時。
書き終えてペンを返す時。
手が触れた。
「サービス品、この中から三つ、選んでください」
油だとか洗剤だとかが載ったチラシを見せられる。
「じゃあ、これを二つと、これ」
洗剤を二つと、トイレットペーパーを一つ。
「用意ができたら、お持ちしますんで。ありがとうございました」
会釈。
「よろしくお願いします」
会釈。
ドアを閉じた手が目に入った。
温かく、乾いた感触を反芻しかけた。
何考えてんだ。
ぎゅ、と手を握って、頭を振った。
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