『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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サンジの前髪の、生え際に汗が、玉の様に浮かんでいた。汗の玉はじわじわと大きさを増し、その内最も大きなものが、サンジの額を滑り落ちた。
ゾロはそれを、なぜだか、舐め取りたくなった。
汗の道を付けた一雫が甲板に落ちたのを、惜しく思った。
サンジの生え際で今も大きくなりつつある汗の玉を、一つ残らず、我が身に取り込みたい、と。
欲求は叶える。
それが人としてあるべき姿だと、ゾロは考える。そんなゾロを、考え無しだとか獣だとか、他のクルーは揶揄するし最も批判するのは今ゾロの欲求を喚起しているサンジそのものだが、ゾロは自分の考えを改める気など無い。間違ってなどいないのだから。
ゾロは欲求のままに、サンジの生え際に舌を伸ばした。
塩の味だ。
それはゾロを、己の思う以上に満足させた。
そして、昂らせた。己の思う以上に。
突然額に熱いぬめりを感じたサンジは、当然ぎょっとした顔を見せた。
不服だ。
しかし、ぎょっとする気持ちも分からないではない。突然額を舐められたらぎょっとするだろう。するかな?するな。よし、ぎょっとした事は許してやろう。
ゾロは不遜にもそう思い、サンジの頭を撫でて言った。
「良い塩梅だ」
「あ、あんばい?」
サンジの声が頼りなく戦慄いている。
「塩加減が丁度良い」
褒めてやってるんだ、満足だろう?と言う様な顔を向けてやったゾロが目にしたのは、青い空、白い雲。
どうやら甲板から高速で蹴り出されたらしい、と気付いた時は海の中だった。
海面に顔を出したゾロは、顔を濡らす海水を舐めた。
塩の味だ。
しかし、先刻舐めたあいつの汗の方が美味かった。あれは美味かった。しょっぱいのに甘露とはこれ如何に。
蹴り出されたショックと海水の冷たさで沈静化を見せた己が、また頭を擡げる。
ゾロは高速で船を目指し泳ぐ。
自分だけの甘露を、我が身に取り込む為に。
20130913,0917,1003
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