『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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部屋に入ってきた男を見て、俺は軽く瞠目した。
「俺、バリタチなんだけど、良いの?」
良く言えば精悍な顔つきの(悪く言うなら人相の悪い)ガタイの良い兄ちゃんが、仏頂面で立っていたから。ネコ買うんならまだしも、って印象の。でも買うまでもなくモテそうだな、そうかだからタチを買わなきゃならんのか。見た目と性的嗜好にギャップがあるのも考えものだな、まあその点では俺も幾許か苦労した。気の毒に。と同情しかけた、ら。
「何でも良いから、早く済ましてくれ」
この世の苦虫を集められるだけ集めて口の中に放り込まれたみたいに言われた。
「何でも良いって、随分失礼な言い草だなァ?」
俺に抱かれてぇ奴なんて、掃いて捨てるほど居るんだぜ?それこそ金出してでも、って。
自負はある。満足させる自信も。
俺は職業人としての全プライドを掛けて、その客の背を抱いた。
驚いた事に、その広い背中は震えていた。
たまに居るけど。感激に打震えてる奴。え、何、俺に抱かれるのがそんなに嬉しいの、ってわりと自信過多な俺でもちょっと驚いちゃう様なの。でもそういうのとは違う。
怒ってんの?何で?
耳元に軽く口づけて、ちゅ、と音を立ててから訊いた。
「不本意なの?」
「…金で男買うなんて、本意な訳あるか」
成る程ね。
「何かの罰ゲーム?」
顎のラインを人差し指で辿っていると、勢いよくその手を掴まれた。
「お喋りはいい。とっととやれ」
とっとと、って。趣無ェなぁ。
「で?何をお望み?」
「俺がヤるんでも良いのか?」
ああ、やっぱりネコ希望って訳じゃないのか。
「最初に言ったろ、俺はバリタチ。ご希望には添えません」
「じゃあ、…ヤれ」
そんな、不本意丸出しに言われてもね。呆れ半分に尻を撫でる。
「お兄さんのココに」
言いながら、尻の間に指を這わせ、一点を突く。
「俺のコレ」
股間同士を押し付ける様にすると、僅かながらに芯を持っていた。少し驚いたけれど、続ける。
「入れて、良いの?」
「…入れてぇか?」
結構妖艶に言ったんだけど、相変わらず仏頂面の直立不動だ。気勢を削がれるったら無い。
「俺は時間で買われてんだし、入れて欲しけりゃ入れるよ、舐めて欲しけりゃ舐める。ただ抱き締めて、とか、擦り付け合いましょう、とか、そんな依頼もあるぜ?お客さんを気持ち良くさせるのが仕事だから、普通のセックスぐらいまではするけど。入店時に説明あったろ?」
「じゃあ…」
そこで初めて男は動いた。シャツを脱ぎ、ベルトを外し、あっという間に素っ裸になった。脱いでも立派な良い体。
「脱げ」
不遜な言い方に、少し恨めしげな視線を残しながら、俺は脱いだ。全裸になった途端、高い体温に包まれた。肩口に顔を擦り付けられる。
「普通の、恋人みたいにしてくれ」
今までの不遜が嘘みたいな、まるで、縋る様な声色で告げられたオーダー。
「了解。何て呼んだら?」
「…ゾロ」
「OK,ゾロ。俺はサンジだ。愛し合おう?」
俺よりちょっと大きい体を抱き抱えてベッドに横たえる。覆い被さると、首に腕が回され、切なげに抱き寄せられた。
「サンジ…」
掠れた声を発した唇が、俺の唇を食む。甘いキス。オーダー通り。
恋人みたいに。
20130703,0819,0831,1002
*『一目惚れで探し出してみれば男相手に男役の売春をしていると知り、止む無く買いに来た、不本意。』ってメモと共に放置してあったもの。
そのまま本物の恋人になっちゃえば〜、と思う。(←書けよ)
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