『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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カップに、甘めに仕上げたバニラアイスクリームを盛り、濃いめに淹れた熱々のコーヒーを上から注ぐ。
白い山の裾野は直ぐに溶け、山はくるくる回る。
コーヒーの湯気、アイスの冷気。
「affogato al caffè」
給仕はあくまでスマートに。
「こりゃあどうやって食うんだ、飲むのか」
「溶けるのを待つも良し、熱々と冷々を交互に味わうも良し」
ゾロは少しばかり空気中に舞う細かい水の粒を睨んでから、カップを掴んで口をつけた。
「あっつめっ」
熱さと冷たさに、同時に襲われたらしい。ほんのりと涙目で、下唇にコーヒーの雫を、上唇に溶けたアイスを付けたゾロは、なかなか扇情的だ。
口から出した舌は、先端が一層赤い。
「火傷に気をつけて召し上がれ?」
「遅ぇよ」
赤い舌先で、上唇のアイスを拭う。一嘗めで綺麗な唇が現れた。
ゾロはスプーンを摘んで、ぐるぐる掻き混ぜる。
「さっき言った、なんとか、っての。これの名前か?」
「アッフォガート・アル・カッフェ?」
首肯くのに、首肯きで返す。
「コーヒーに溺れた、って意味だ」
ぐるぐると回す手を止めた。
「へぇ。確かに。——溺れてんな」
再びカップを掴んで、ぐいと呷る。
「ああ、丁度良い」
ゾロの目が細まり、満足を伝えた。
「溺れて、溶けて、一つになって。——美味ぇ」
「そりゃ良かった」
ゾロの口角に付いたコーヒー味になったアイスを、舐め取る。
「俺たちみてぇ?」
「ああ、丁度イイな」
俺の舌先で救出した溺れたアイスは、ゾロの舌に奪い取られた。
20130628,0629,0705
*4月19日付『aglio olio e peperoncino』の二人。多分。
*ひょっとしてサンゾロなんじゃないのこの二人…?(どっちでも良いです)
*果たしてアイスに掛けたコーヒーで火傷出来るものだろうか?
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