『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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「なあ、コック?」
「…何だよ」
やばい。
ゾロが、『こういう』顔で、可愛くもなく小首を傾げて俺を呼ぶ時は、やばい。
ましてや、その表情のまま、ゆっくりと俺に近付いてくる時など。
「食わせろよ」
「…何をだよ」
『こういう』…つまり、顎を心持ち上げ、唇をにぃと横に伸ばし、片方の口角をにやりと上げ、熱を孕ませた瞳を上三白気味に強くこちらに向け、彫刻の様に刻まれている眉間の皺は出来得る限り解かれ、…有り体に言えば、エロい。
腹を空かせた奴に飯を食わせるのは、やぶさかではない。それはコックたる俺の仕事であり、よろこびだ。
しかし、今この未来の大剣豪が「食わせろ」と宣うのは、飯じゃない。…俺だ。
それが証拠に、次に奴が口にするのは、低く掠れた、…有り体に言えば、エロい声で口にするのは、常なら呼ばない、俺の、名前。
「食わせろ、サンジ」
ほら。
「ふざけんな」と一蹴する事は出来ただろう。そうするのが正解だろうとも思う。
でも、駄目だ。
こんなゾロを、俺は拒めない。
正面から抱き締められて、そのまま床に押し倒され、首筋に顔を埋められて猶、「なんでだろうなあ」という思いは消えない。
初めての時は、「こいつ、俺の事好きなのか」と思って、ちょっと浮かれたりもした。
しかし、その後の奴の、あまりの変わらなさに、「自惚れが過ぎる」と自己嫌悪に陥った。
言葉など、勿論、無い。
俺の名前を呼ぶのも、その時、だけ。
単に、飢えを満たす為だけの行為なのだろう。
そう思った方がいっそ、心健やかで居られる。
でもやっぱり、俺はゾロを拒めない。飢えているなら、尚更。
20120328
『消去法』と『変化』の間かな、とも思ったのですが、この二つは、繋がらないんですよね。
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