『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
イニシアチブは、常にゾロにあった。
やりたければ、深夜、キッチンに向かう。格納庫に掻っ攫って、突っ込む。
言葉の介在する余地は無いし、心を摺り合わせる必要も無い。
ただ体を繋げるだけ。熱を放出するだけ。
その気が無ければ、サンジが一人で居る所に行かなければ良いだけの話だ。
サンジは、拒否する事も無かったが、誘ってくる事も無かった。
ゾロにとって、非常に都合の良い相手だった。
これまでは。
今はそれが、ゾロを悩ませる。
悩みと言っては大袈裟かも知れない。ゾロはちょっと、もやもやしている。
体だけでは空しい、と思ってしまった。言葉とか、心とか、そういったものが欲しくなってしまった。
お互い良い発散相手だと、単なる処理だと、思っていられた時は良かった。なにせ都合が良かったから。
求めているのは、俺だけか?
そんな事を思ってしまう自分に、反吐が出る。
けれど、体だけでは嫌だと思う気持ちに、蓋をする事も出来ない。
心も。全部が欲しい。
ゾロは、人の心を手に入れる方法を知らなかった。必要なかったから。そもそも、欲しいと思った事が無い。
自分勝手に、快楽を追求するだけだった行為。労りや気遣いなど一片も無かった。
それが、心まで欲しいと思った瞬間、変わった。
労りと気遣いで、サンジを包み込んだ。
サンジにもその変化はよく分かったので。
次は自分から誘ってみても良いかな、とサンジは思っている。
20120913,0922
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R