『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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初めて真剣で勝負をした2001戦目。
くいなは、俺を殺さなかった。
真剣での勝負を持ちかけたのは、死にたかったからではない。さりとて、くいなを殺したかったのでもない。
これで死ぬなら、俺はそれまでの男だ。
そう思ったのは確かだが、心のどこかで、勝てないと思っていたのだろう。勝つ気でいたのなら、真剣をくいなに向ける事など出来なかった筈だ。
剣で勝つという事。それは、相手を殺すという事だ。大剣豪を目指すという事は、つまり、人を殺し続けるという事だ。最終的には、大剣豪を殺すという事。そして、殺しにやってくる者を殺し続けるという事。
修羅の道を選択した。
それを実感したのは、初めて人を殺した時だった。
人は死ぬ。真剣で斬り掛かれば、負けは即ち死だ。死にたくなければ、殺せ。
概念としてしか覚悟出来ていなかったと、知った。自分の斬った男が絶命していくのを、震えながら見て知った。歯の根が合わなかった。幾日か食べられず、眠れなかった。限界だったのだろう、途切れた意識は、草むらの中、朝露が口に入って、戻った。
殺した。そして殺していく。
実感として覚悟した。
そして、生きた。殺す為に生き、生きる為に殺す。後戻りなど出来ない。するつもりも無い。ならば、行き着く先は大剣豪だ。
くいなとの約束は、自分勝手な宣誓だった。己が修羅の道を行くのは、くいなの所為ではない。
己で決めた事。
弱音も震えもお前に預ける。いずれ俺もそこに行くから。必ず大剣豪として死ぬから。今暫く待っていてくれ。
20120901,1010
サンジに出会う前は、そう思っていたら良い。
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