『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
俺が僅かに怯んだのを的確に理解したらしいゾロは、俺の頭を掴んでいた両腕に力を込めた。
引っ張られる。
顔面がぶつかる直前、「嫌じゃねぇだろ?」と、余裕の無い声が聞こえた。
その意味を理解する前に、顔面はぶつかった。唇と唇が。
ゾロの唇は思うより柔らかだった。
互いの頭を捧げ持ったまま、触れて離れた唇でゾロは言った。
「柔らけぇな」
その声で俺は我に返った。
「てめ、何して」
「嫌じゃねぇだろ?」
と再び声が、今度はやや余裕を持って近付いた。
「ん」
ちゃんと返事する前に、唇は再びぶつかり、今度は舌まで絡む様な、つまりは明確なキスが、互いの髪をくしゃくしゃにしながら続いた。
それは嫌じゃねぇ、どころか、寧ろ好きで。
好きで。
それからもゾロは俺の髪を触る。
特に風呂に入る前がお気に入りなのも、相変わらず。
それから鼻先を髪の中に突っ込んで匂いを堪能し、それから、キスをする。
今では髪を触るのより余程熱心だ。
ゾロの手は俺の髪を離れ、頬を、項を、肩を、背を、撫でる様になり、遂にその手は服の中に侵入し、普通触られる事の無い素肌に直接触れる様になった。
「嫌じゃねぇだろ?」
と、時折、不安げな声で、時には、傲慢ともとれる声で、言いながら。
その度俺は、「嫌じゃねぇ、寧ろ」と思う。
その先を今日こそ声に出そうと決心して「好きだ」と言ったら、同時にゾロの声で「好きだ」と聞こえた。
ゾロは、信じられないものを見た様な顔をしている。
俺は紅潮した顔でもう一度言う。
「好きだ」
そして紅潮したゾロの放つ声が「好きだ」と告げるのに、猶一層頬を染めるのだ。
20130614,0615
バカップル出来上がり。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R