髪 2013/06/04__00:00

＊デキてない二人。

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　こいつの、遠目からでも分かる一番の特徴。小さい頭の上で金色に輝く髪。
　俺はそれが好きだ。それを触るのが、好きだ。
　風呂を使った後などは畝っている。乾かしてしまえばさらさらと流れる。その時の触り心地も良い。しかし一番気に入っているのは、風呂を使う直前の、汗や油でややごわついた状態だ。
　コマネズミの様に働くこいつの、一日の労働の証。
　無遠慮に手を差し入れて堪能する。人目のある所では嫌がられる、というか、そうしようとした途端に蹴り飛ばされてしまうから、他に誰も居ない時に、他に誰も居ない場所で。
　そうする様になってから暫く経つのに、こいつはいつも頬を少し染める。いつまで経っても、慣れないらしい。少し唇をとんがらかして、然も不満であるかの様に取り繕う。
「風呂も入ってねえのに」
「良いんだよ、この方が、イイ」
「…変態」
　取り繕っている。本気で嫌なら、蹴り飛ばすのだから。悪態を吐きながらもされるが侭になっているのは、然程嫌ではない証だ。そんな所も、気に入っているのだ、俺は。こいつが。

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20130411,0424,0602

　デキてないんですよ。
（ナチュラルにイチャついてたら良いです。無自覚万歳。）