『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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自分はこんなに我慢強かったかと思う。
一晩耐えた。
余程踏み込もうかと思ったが、そこまで自分を情けなくさせる事は出来なかった。
一晩中繰り広げられた享宴を、ぎりぎりと歯を食いしばりながら眺めた。
目を逸らす事すら出来なかった。
あいつは、終始こちらを見ていた。
見られている事を知っていた。
あいつに突っ込んで腰を振っていた男が、一旦こちらを見て、あいつに何やら耳打ちする。あいつもこちらを見て言った。
「放っとけよ。見られんのも、燃えるだろ?」
喘ぎながらもはっきりと言うあいつに、何も考えられなくなった。
***
夜明けと共にベッドから蹴り出した男がドアを閉めた途端、ひっ、と息を呑む声とばたばたと走り去る音が聞こえ、再びドアが開いた。
来た。
緩慢に顔を向けると、余裕の無い顔が俺を睨んでいた。
こいつの余裕無い顔を見るのは、良い。堪らない。
来いよ、ゾロ。
「遅かったじゃねえか。3Pが愉しめるかと思って、待ってたんだが?」
「…生憎、そんな趣味は無いんでな」
「へえ。じゃあ剣豪様は、『覗き』が趣味か」
「てめっ」
飛びかかられる。そのままベッドにダイブ。スプリングが、軋んだ。
飛びかかって押し倒して伸し掛ったくせに、ゾロはそのまま動かなかった。
葛藤が、手に取るように伝わる。
膝を立てて、膝頭でゾロの股間を撫でる。
「がちがちじゃねえか」
ゾロの顔が歪んだ。
ゾロの強張った頬を、するりと撫でて、言う。
「ヤろうぜ?」
ゾロは弾かれた様に俺を見た。信じられないものを見た顔で。
俺は妖艶を纏ってみせた。一晩、壁のむこうに向けた妖艶を。一晩、ゾロが見ていたであろう妖艶を。
ゾロの顔が険しさを帯びる。
「なあ?」
首を伸ばしてゾロの唇に舌を這わせた。頭が落ちて離れそうになった舌は、結局離れなかった。
ゾロが、頭を下ろして自身の口内に引き入れたから。
ゾロは終始厳しい顔で、俺を攻め立てた。高潔な剣士であるこいつは、許せないんだろうな、男に欲情する自分を。男を組敷く自分を。
もっと楽にいこうぜ?
快楽は、良いもんだろ?
ゾロとの交合は、思った通り、良かった。
***
自分の醜さに一切目を逸らさずに、本当の事を言うならば。俺は昨夜、酷く嫉妬し、酷く——興奮していた。
覗きが趣味か、と言われて激高したのはきっと、それが図星だったからだ。
踏み込むのは情けないからしなかった?
否、違う。
踏み込んで混ざるより、或いは、邪魔な男を蹴散らすより、『覗き』で得られる興奮を、選んだ。
淫乱コックの体は、悪くなかった。極上、なんだろう。
けれど、あの、脳の沸騰する様な、臓腑の焼き切れる様な、あの興奮は——『覗き』でこそ、得られた——。
再び、あの興奮を得る事は、出来るだろうか。
20121121,1202,1230,20130107,0215,0216,0218
話が迷子。何をどうしたいのか、自分でも分からなくなってまいりました。取り敢えずごめん。
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