『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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昨日から、頭を悩ませる事がある。幾ら考えても答えが出ず、すっきりしない。
勿論言葉の意味は知っている。だがその意図が分からない。発した奴と、発した言葉と、発せられた俺が、繋がらない。
甲板で茶を飲んでいるナミとロビンに、訊いてみる事にする。
「おい、可愛いってなぁ、どんなだ」
「私。」
然も当然といった顔で即答するナミに、にんまりと顔だけで笑うロビン。溜息しか出ない。
「…分かった。他の奴に訊く」
踵を返そうとすれば、冗談よ、ちょっと待ちなさいよ、とナミが引き止めてくる。
「あんたどうしたの。熱でもあんの?」
失礼な物言いだ。俺はただ、疑問を解消したいだけなのに。
「昨日、コックに言われた」
——お前、可愛いな。
「チョッパーっ!」
突然ナミが叫んだ。何事だ。
「サンジ君が、変! 目か、脳みそか、何かどっかが、どうかしたわ!」
重ね重ね失礼な奴だ。
ロビンが、ふふふ、と笑って言う。
「剣士さんは、何をしてそう言われたのかしら?」
思い出す。
「酒飲んでただけだ」
「コックさんは? 何をしていたの?」
「何か作ってた。ツマミも作って出して来て、酒も飲んだな」
ナミが口を挟む。
「なーにー、あんた達、夜中に二人で酒盛りしてる訳?」
「そんなんじゃねぇよ。それにコックはちっとしか飲まねぇ」
「あたしも混ぜなさいよー」
ちょっと、むっとした。——何でだ。頭を振って、言った。
「勝手にしろよ」
声は小さく、少し拗ねた風な物言いになって、我が事ながら呆れた。
ロビンは相変わらず読めない笑顔で言った。
「そういう所だと思うわ」
「何が」
「剣士さんの、可愛い所」
一瞬ぽかんとしたナミが叫んだ。
「やだ! ロビンまでオカシイ!」
つくづく失礼な奴だ。
結局、可愛いってのが何なのかは分からずじまいだ。
20121102,1109,1128
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