『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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ゾロの顔に平素見られない物が鎮座している。ゾロは壊滅的なファッションセンスの持ち主だが、与えられた物を身に着ければそれなりに見られる着こなしが出来る、モデルとしてはなかなかの良素材だ、とサンジは思っている。勿論そんな事本人には言わないしおくびにも出さないし、自分の方が断然勝っていると思っているが、それも心に秘めておく。
掌を大きく広げて親指と中指の腹でリムの両端に触れ、ずれたそれを直すゾロにサンジは言った。
「お前、サングラス掛けるとほんとにヤクザみたいだな」
「ヤクザも海賊も似た様なもんだろ」
「そりゃそうか。でも俺はプリンスだぜ?」
サンジはどこかで見た様な眼鏡を掛けて見せる。ゾロは浅く笑って言った。
「いいとこチンピラだな」
「なんだと!?」
睨み合い、レンズ二枚隔てた瞳の中に情欲を見る。お互い、大概だ。
睨み合ったまま、視線はどんどん近くなる。
半開きになった唇から、待ちきれない舌が飛び出そうとしている。
鼻先が触れ合って、更に近寄った時、ガシャン、という音と共に鼻背に痛みが走った。
「〜〜〜!!!」
つんとする。
共に眼鏡を掛けたまま何かしようとしたのは初めてで、距離感が掴めなかった。
派手に眼鏡同士がぶつかり、その衝撃が鼻当てに集中した。
痛みから直ぐに立ち直った二人は互いの眼鏡のツルに手をかけ、外そうとして、…止めた。
今度は慎重に顔を傾け、唇を目指す。
無事辿り着いた唇を、角度を変えながら堪能する。その度、眼鏡同士が当たり、カシャカシャと音を立てる。
「外さねぇのかよ」
「たまには、新鮮でいいだろ」
口づける時の習いでつい目を瞑るが、思い出した様に目を開け、眼鏡姿の相手を見る。
なかなか似合っている。惚れた欲目だとしても。ヤクザとチンピラだけれども。
燃え上がり、口づけが激しさを増すと、眼鏡はずれ、一際大きく動いた折に顔から滑り落ちた。
ガシャン、と床で音を立てるが、二人はもう互いの唇に夢中で、そんな事には気付かなかった。
20130823,0904,0911
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