『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*お題をお借りして、ついったに投げてたのまとめその3。まだまだ塵を積んで山にしております。
ブログ再掲にあたり、適宜改行、空白を入れました。
https://shindanmaker.com/587150
貴方はzsで『 』をお題にして140文字SSを書いてください。
『 』書いた日
ブログ再掲にあたり、適宜改行、空白を入れました。
https://shindanmaker.com/587150
貴方はzsで『 』をお題にして140文字SSを書いてください。
『 』書いた日
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『覚えてもいないくせに』20180117
「野望だけは捨てられねえ」とお前は言った。俺が、野望が為に斬られたお前に「簡単だろ、野望捨てるくらい」と思わず叫んだ事など覚えてもいないくせに。
そんな念押しする様な真似しなくても、知っている。
あれ以来お前は俺にとって心底不思議だった。そして、強く吸引されている。
絶対言わねェけど。
『はじめまして、を繰り返す』20180118
第一印象はいけ好かない野郎だった。次は命より野望を選ぶイカレ野郎。次は、なんだったっけか。
とにかく毎度「はじめまして」を繰り返している様な気分だった。
見た目は変わらないのに、印象が変わる。可愛げなんてもんも発見して、見届けたいと思う様になって。
とうとう「恋人」として出会うに至る。
『その言葉が、重い』20180119
「それは、約束か。それとも、戯言か」
真剣な顔で問われた。
「ずっと俺の側に居ろよ」と言ってみたのだった。酔った勢いに乗じて、本望を冗談めかして。
約束だ、と言ったら、何に代えても守り通すつもりだろう。こいつにとって、その言葉は重い。
戯言だ、と言ったら、忘れてくれんのか。
それは嫌だな。
『聞こえなかった告白』20180120
切羽詰まった顔をして、何事かを言ったのは分かった。けれど言葉は聞こえなかった。海王類の咆哮が邪魔をしたのだ。生憎、俺は読唇術を使えない。だから、訊いた。まさか愛の告白か?と茶化して。すると傷心と怒りを露わに目を逸らされた。
聞こえなかった告白は、聞こえないままの方が互いの為だろう。
『甘えることを教えたのは、貴方だから』20180121
食いたい物、飲みたい物、欲しい時、全部、俺に言え。可能な限り応えてやる。欲望を知られるのは恥じゃない。お前、俺が教えてやらなきゃ、知らなかったろ。誰も頼らず生きてきたろ。俺が甘やかしてやれるなら、そうしてやりたいんだ。武士の情けっての? 俺なら、俺の中だけで、処理してやれるからさ。
『それが恋とも知らないで』20180122
敵でもないのに、負けたくないと思った。張り合いたい、認められたい。奴に対する思いは、複雑だった。認めるのに時間がかかったし癪でもあったけれど、心の奥底に本当は、尊敬と憧憬があるのも事実。腹立たしくて苛立たしくて、自分でもよく分からない感情に翻弄されていた。
それが恋とも知らないで。
『なんで怒らないの!』20180123
ちょっとした意地悪や嫌がらせに反応して噛み付いて、ってのが俺たちのコミュニケーションみたいなもんだった。なのに二年振りのあいつは泰然としている。
「なんで怒んねェんだよ!」
思い通りの反応が得られない苛立ちで叫んだら「勿体無ェ、と気づいた」と悪い顔で笑ってキスされた。
なんて嫌がらせ!
『腹を括れ』20180124
「俺に手を出したからには」
初めて朝を迎えた日、宣言をした。
「腹を括れ」
半分眠った瞼を持ち上げて、奴は続きを促した。
「一子相伝は諦めろよ」
つまり今後女とどうこうなれると思うな、と。
それを理解してか、奴は「元よりそのつもりだ」と言って俺を抱き込み、囁いた。
「お前が居れば、それで」と。
補足:重いし甘いし。
『世界の終わりは、幸せで』20180125
そこは世界の終わりだった。幼い頃からの憧れ、俺の生きる意味。それが今、目の前に。
「なんて顔してんだ」
奴が呆気にとられている。どんな顔だ。
「なんつーか…」
言葉は濁り、目は泳ぐ。
確たる答えの代わり、奴は俺の手を握った。
このまま死んだとて悔いはない。幸せで。
これからどうして生きようか。
(1月8日付同軸)
『最近可愛くなりまして、』20180126
「酒」だの「つまみ」だの、一言で用事を済ませようとしていたのを許さず、最低でも「くれ」を付け加えさせる事を根気強く続けた結果、最近では「一緒にどうだ」なんて誘ってくる様にもなった。場合によっちゃ「ん」と顎を上げるだけだったのに。
調教が身を結んだ所為か可愛く思えて、提供量が増えた。
『恋心散弾銃』20180127
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、とか言うけれど。俺の射撃はとことん下手らしい。
掠りもしないどころか、気づいてももらえない。
込める弾は恋心。
飯や酒は当然として、かける言葉、表す態度、全部、心を込めている。
なんで当たらねえんだ。
(心のどこかで、当たっちゃ困ると思ってるから、じゃねえかな)
『嘘を暴く』を20180128
嘘のねェ男だ。
口数が多いとは言えねェが、肚ン中に何か溜め込んでうだうだ悩んだり八つ当たりする様な無様な真似はしねェ。一度約束したら、死んでも守る。
そんな男の、たった一つの嘘。
嘘と思ってねェんだろうけど、俺は嘘だと思うなァ。
いつかその嘘、暴いて見せる。
「お前なんか嫌いだ」ってやつ。
『美しき心中』20180129
あの時奴が俺の邪魔をせず、そしてくまが完全に政府の狗で、温情なく俺とその後奴を殺していたとしたら。或いは邪魔立てされたと思った奴が手加減せず俺を殺してしまった後自らの犠牲で一味の命乞いをし、それが叶えられたのなら。
それは美しき心中であった。
俺は死ぬつもりだったから。奴とは違って。
『心臓が痛い』20180130
奴が神妙な顔で「特定の人物を見ると心臓が痛い」などと言う。船医に診てもらっても、体に異常はないらしい。
「恋じゃねえの?」と笑ってやると、妙な顔をしてから「特定の人物ってのは、お前の事だぞ」などと言う。
二の句が継げないでいると「そうなのか」などと言うから、こちらの心臓まで痛くなる。
『忘れてしまった』20180131
忘れてしまった。守っているつもりが守られて、大事に育てられていた日々に、どういうつもりで安住していたか。日々ひりひりとした切迫の中で、じりじりと焦がれる心を持て余している今。
恋をすると人は変わるんだとか。お前はどうだ。少しは変わったか? 俺と会う前の事、忘れてしまった?
俺ばかりか。
*月の前半はゾロ視点、後半はサンジ視点で書いたのでした。2月からは拘らないことにして、やれるところまで続けるつもり。
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