『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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少し強引だったか。でも。来ないかも知れない一ヶ月後の機会を待つのは、耐えられそうになかった。
ゾロに、飯を食わせた。
がっついてくれた。美味いと言ってくれた。
また食いに来い、と言った。
おう、と答えてくれた。
いつもなら配達の頃合い。二人分の朝食を用意し終えた俺は、居ても立っても居られず、玄関に居た。
ゾロは、飯を食いに来るだろうか?
気配がした。
音を立てない様に、そっと、けれど急いでドアスコープを覗く。
ゾロが、手に持った新聞をじっと見詰めていた。
これは。
迷っている?
ゾロの手が新聞をドアポストに運びかけた。
——帰ってしまう。
俺は急いでドアを開けた。
「おはよう。飯、出来てるぜ?」
ゾロの吃驚した顔は、なかなか良かった。
本当に迷惑だったなら浮かべるだろう表情は、一つも見えなかったから。
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