『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
ゾロは間近で俺の目を見てから、数瞬瞼を見せる。
俺の唇を、見るのだ。
目と唇の間を移動する動きは、素早い。そしてまたその素早さで視線は戻り、目を見る。じっと。
その後、視線はまた唇に移動する。二回に分けて。一旦鼻の辺りで視線は止まり、それからゆっくりと、瞼は伏せられる。
瞼の動きに連動する様に、ゾロの唇が緩く開く。
引き結ばれていた唇を引き剥がす様に力を入れるのが分かる。上唇の皮膚と下唇の皮膚がくっついていたのが、互いに引っ張られ、伸び、ぷつりと隙間を得て離れるのに一段階。そこで唇本来の形を取り戻すのを待つかの様に、一度止まる。それから僅かに力を入れて、白い歯の先と赤い舌の先が少し覗くので二段階。それからゾロは、少し顎を前に出す。首に僅かな角度をつけて。
ゾロは俺に喰らいつきたいのだ。
もう一度、ゾロは俺の目に視線を移す。素早く。そして見る。じっと。
俺はそこでゾロの観察を止め、ゆっくりと瞼を下ろす。
了承、の合図だと、ゾロは解釈する。
すっかり目を閉じた刹那、俺は喰われる。
まなうらに浮かぶ歯の白と舌の赤。
それは鮮烈な印象で、俺を喰いちぎっていく。
捕食される悦びで、俺を、ずたずたにする。喰われる悦びなんて、知らなくて良かった。
甘やかな口づけや恋の語らい。そんなものとは無縁の、凶暴な悦び。そんなものは。
知らなくて良かったのに、今や、失えない。その唇は。
***
唇なんて、誰のものでも大差無い。瞳を閉じてしまうのなら尚更。
それなのに。その筈なのに。
一際薄く敏感な皮膚は、内蔵の入口だ。
柔らかなそこを開かせて、喰らいつく。
熱に煽られ、熱を孕み、熱を生む。
他の誰のものでもない、その唇が。
喰らいつきたい。唇から始めてその身全てを、喰い尽くしたい。
俺だけのものに、してしまいたい、凶暴な欲望を。
甘やかな口づけに変えて、その唇に。
20140326,0327,0414,0526
*認識が違う。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R