『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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思いの外悪くなかった「ちゅ」だが、口へのそれは自重している。
——そこで止まる気がしない。
お互い悪くないと思ってんなら、構わない筈だけどな。
「ぎゅ」として頬を擦り寄せて。耳の後ろの匂いを嗅いで、首筋に「ちゅ」。
それはとても心地良くて、今更手放せない。そこで止まらなかったとして、それを失う羽目に陥ったら、と思うと、らしくもなく弱気になる。それくらい、心地良かった。失いたくなかった。
末期だ。
そう思いながらコックの首筋に唇を這わせる。唇の触覚は独特で、別の心地良さがある。堪能していると、コックの首筋が不意に伸びた。直ぐさま首筋に何かが当たる。
何かが、って、これはコックの唇だ。
互いに伸ばした首筋に、互いの唇を当てている。
ちゅ、と音を立てて、コックの唇は離れた。
あ、と思ったのは確かに名残惜しさで、ますます末期だ、と思う。
唇を離してコックの顔を見ると、こちらをじっと見ていた。
目が合うと、コックの唇が僅かに笑みの形を作った。コックの瞼が僅かに伏せられて、直ぐにまた目が合った。
動く。
唇と唇が、同じ位置を目指している。
触れた。
止まらねぇよ。
いよいよ末期だ。
20121008,1106
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