『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*『純粋培養』の二人の始まりの頃
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良い気分で酒を飲んでいた。アホコックは強か酔っていた。顔なんて真っ赤で、足腰は立ってない。にへらにへらと締まりのない笑顔で、くたりと俺に寄りかかったりしてくる。非常に美味そうな酔っ払いだ。
抱き寄せた。
一瞬ぽかんとしたアホコックが、「何すんだ?」と言った。
「何、って、…ナニ?」
思わず疑問形で答える。そうだ俺は何をしたいんだ? そりゃ、ナニだ。
「ナニって、…何?」
アホコックは小首を傾げる。
「ナニったら、ナニだ」
禅問答か。面倒臭いので、事に及んでしまえ、と顔を近付ける。
「ああ、キス!」
分かってんじゃねえか。
抵抗なく引っ付いた唇が柔らかくて、眩暈がする。こりゃ想像以上だ。ちゅ、と軽い音を立てて離れた唇を、再びつける。当然の様に舌を忍び込ませると、「んんんっ」とむずがる声と共に抵抗された。
「何だよ」
「キスはもうしたろ?」
「これからだろ」
「え?」
動揺している。一気に酔いが冷めたみたいな顔だ。ひょっとして。
「お前、経験無いのか?」
「け、経験って?」
「だから、こういう、キス」
言葉尻は直接アホコックの口中に吹き込んでやった。じゅぶじゅぶと唾液を注ぎ込み掻き混ぜる音を立ててやってから口を離すと、頬が紅潮し、瞳は潤み、唇の端からは唾液が垂れる。えろい。壮絶にえろい。
「こんなの、初めて…」
そんな、男のロマンをかき立てる様な発言を。
「…気持ち良いな…」
そうかそうか、気に入ったか。いつでもしてやるぞ、と言おうと思ったら。
「誰としても、気持ち良いのかな」と。聞き捨てならない科白が、ぽやんとしたアホコックから紡がれた。
「駄目だぞ」
「何が?」
「俺以外とはするな」
「何で? こんなに気持ち良いもんなら、もっと試したい」
この淫乱が!
「駄目だ。俺がいつでもどんなのでもしてやる。他の奴とは駄目だ」
アホコックの唇が、不満げに歪められた。このやろう。
「他の奴とやりやがったら、俺はもうしねえぞ」
アホコックが俺の口を見て、瞳をぐるりと回して考える顔をした。誠にアホ臭い。
「じゃあ、しねえ。お前とだけにする」
よし。
約束だ、とばかりに、再び唇を合わせた。
20130403,0404,0409
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