『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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その申し出は、余りに唐突だった。
「抱いてくんねぇか?」
「いや、抱かれてくれるんでも、構わねぇけどよ」
「てめぇと、繋がりてぇんだ、———サンジ」
俺は、大層間抜けな顔を晒したと思う。衝撃が大き過ぎた。
まず、ゾロが俺の名を呼んだ。
それから、ゾロが俺とセックスしたいと。
なにより、ゾロが女役で構わないと。
俺の知ってるゾロじゃねぇ。
偽物か。俺は夢でも見てるのか(悪夢だ)。
「お前、死亡フラグ、って知ってる?」
「…そんなんじゃねぇ」
「そうだろうけどよ、そんな気がするぐらい意外だって話だ」
「そうかよ」
ゾロが下唇を突き出してぶすくれている。
まるっきり子供だ。
「てめぇは嫌か? 俺とヤんのは、無理か?」
暫し考える。
…何でそんな事考えてやらなきゃならねぇの? 一刀両断に切り捨てれば良いんじゃねぇの?
それが出来ないのは、こいつのこんな思い詰めた顔は見たことがないからだ。男が男相手に「抱いてくれ」なんて、余程の事だと分かるからだ。
「お前、俺の事好きなの?」
ゾロが小さく首肯く。
「抱きたいとか、抱かれても良いとか思うくらい好きなの?」
小さく首肯くゾロの顔は、嫌悪感丸出しだ。
「お前、納得いかねぇんだろ。自分が俺を好きだって事」
笑いながら言ってやれば、またぶすくれた。ますます笑える。
「笑うなよ」
「悪ィな。嘲ってる訳じゃねぇよ? 恋はいつでもハリケーン、だ。しょうがねぇよな」
ますますぶすくれるゾロは、まあ、カワイイ。
「お前に突っ込む俺は想像出来ないし、お前に突っ込まれる俺も想像したくねぇ。でもまあ、キスぐらいなら、してやってもいいぜ?」
言い終わるが早いか、ゾロは俺の後頭部を掻き抱いて口づけてきた。それはもう濃厚に。
その様子は、まあ、カワイイ。
ゾロの熱烈さに霞んでいく意識の中で、絆されてやってもいいかな、と思った。
20121001,1012
サンジさんは死亡フラグを正しく理解してないんじゃないか(←言い掛かり。分かってないのは私だ)
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