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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*鼻×骨でエロ(!)です。ご注意ください。こ、心の広い方だけ…すみません…

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 五十年もの永きに渡り、孤独と共に在ったブルックにとって、ウソップの人懐こさは愛すべきものであった。人懐こいだけではない、骨たる自分を適度に怖れる臆病さ、容赦なく的確に飛ばされるツッコミ、全てが彼の優しい人柄を物語っており、愛おしくあった。何より、勇敢な海の戦士を目指すその心意気が、ブルックには眩しかった。年齢的には孫の様なものであったが、一度死んでからの時間を無かったものとすれば…それでも親子程の年齢差ではあるが、細かい事は気にすまい。孫子を愛するのとは少し違う感情を抱いている、とブルックが自覚するのは早かった。なにせ老い先短い身なれば、いや、骨としての人生がどの程度保つのか不明ではあるが、如何せん海賊であるし、ちんたらしてなどいられない。ウソップと同い年であるルフィには、彼が、この命を預けた船長である事を差っ引いたとしても、抱き得ない感情を、ウソップには感じている。それをどうにかしたい。なにせ五十年もの永きに渡り、人肌から遠ざかっていたのだから。

 今晩展望室で見張りをしているのは、ウソップだ。ブルックは決意を持って展望室の扉を開いた。
「お、どうしたブルック?眠れねェのか?おっと音楽はお断りだぜ、良い子守唄になっちまう。見張りが寝ちまったら洒落になんねェからな」
 見張りと言いながら海を見張るより手元の細工に忙しくしていたウソップは、思い詰めた顔をしているブルックに明るく声を掛ける。表情筋も失われて久しいと、骨だけで感情表現する事も可能になるのだ、今までそれを披露する相手が居なかっただけで。ブルックは、自分が正しく思い詰めた表情をしている事を知り、それをそのまま指摘せずに守り立てようとしてくれるウソップに益々好意を抱いた。
「ウソップさん、私…」
 ブルックはタイを解いた。ジャケットを脱げば、もう、上体の骨骼を覆い隠すものは何も無い。
「分かっちゃいたけど、やっぱ骨だな」
 ウソップは、ほう、と感嘆の息を吐いた。
「綺麗な骨骼だ」
「私、この身を褒められるのなんて、何年振りでしょう…!」
 それがこんなに嬉しいなんて。
 喜びに打震えたブルックの骨が、カタカタと鳴った。
「五十年振りじゃねェの?」
 ウソップは事も無げに言う。
「ウソップさん、あなた、私の身体が褒められるに値するものだったと思ってらっしゃる…?」
「あー、そうか。そういう事になるよな。でもさ、骨骼綺麗だから、綺麗に筋肉が乗ったら、やっぱり綺麗な身体してたんじゃねェかな?」
 ウソップは片目を瞑って片腕を突き出し、スケッチをする前の様な仕草をした。
「俺のアーティスト魂を刺激するぜ」
 そう言って鞄からスケッチブックと鉛筆を取り出して実際にスケッチを始めたウソップの腕を、ブルックはやんわりと制した。ウソップの視線は自分の手首に添えられた骨を辿り、ブルックの眼窩に辿り着いた。そこは、何をも吸い込んできたように、昏かった。
「ウソップさん、私…」
 ブルックは眼球の無い目でウソップの目をじっと見て、再びきっかけの言葉を吐いた。
 ウソップは黙って見詰め返し、ブルックが言葉を継ぐのを待った。
「抱いてください」
 ぱちくり、と団栗眼が音を立てた。それすらも聞こえる程の静寂だった。
「ええーと…、ええと?」
 ようよう声を出したウソップは、言われた言葉の意味を考えた。言葉として知ってはいるが、実際に言われた事は誠に遺憾ながら無い、耳馴染みの無い言葉。少なくとも、おじいさんが発する言葉ではないのでは?出来れば可愛らしい女の子の口から聞きたかったな、そんな事思うなんてまるでサンジだ、と思うに至って、それが性的な意味を含むのだと実感した。
「えっと、俺、が、抱くの?」
「はい」
「えっと、お前を?」
「はい」
「お前が俺を抱きたいとか、そういうんじゃなくて?」
「ええ。まあ、それでも良いんですけど、身体の都合上、やっぱりウソップさんが抱く方が具合が良いんじゃないかと思うんですよね、いろいろと」
「いろいろ、と…?…つーかさ、お前、その、性的な欲求とか、あんの?」
「まぁ、溜まるモノがありませんから、若い頃の様な即物的な欲求とは違いますが、勿論ありますよ。私、枯れてもオトコですっ!」
 骨張った、を通り越し骨そのものである拳を握りしめてブルックは力説する。
「オトコなのに抱かれる側で良い訳?つーか、俺も男だぜ?相手、男で良いの?ナミのパンツに執着してるから、サンジと同類なのかと思ってたけど…?」
 ウソップは自分がおじいちゃんな骨に性的対象にされた事をどう受け入れたものか思案しつつ、ブルックの身体を眺めた。つくづく美しい骨骼だ。
「女性のパンツは良いモノです。しかしそれとこれとは別。私、ウソップさんと肌を触れ合わせてみたいのです。私、肌無いんですけど」
 ウソップは、ブルックと肌を合わせる事を想像してみた。片一方は肌の無い骨だが。肌じゃないだけに、生々しさは無い。
「お前さ、その、ぶっちゃけ、どこをどうしたら、気持ち良くなんの?」
 何だか不可能じゃない気がしてきたウソップは、湧き上がる好奇心をぶつけた。
「骨の身になってからは、経験がありませんから、私としても不明です。それを、ウソップさんと探りたい…」
 ブルックはベルトを外し、ボトムを落とした。下半身の骨骼も、見事だ。下肢を何往復か這ったウソップの視線は、骨盤で止まった。
「そうじっと見られると、なんだか興奮しますね…」
 ブルックは僅かに大腿骨を捻る動きをした。ウソップの口中に溜まった唾液が嚥下されるのを、ウソップ自身が認知し、ウソップはブルックのそこに手を伸ばした。

 ブルックに肉があったなら、太腿から腰の辺りを撫で上げる動きをして、ウソップは訊いた。
「触られてる感触、あるか?」
 ブルックは物言わず、首を静かに横に振る。
 ウソップは手をじりじりと骨に近付けていく。ひた、とブルックの腰骨とウソップの掌が合わさった時、ブルックが動きを止めた。
「触られてる感触、あるのか?」
 ウソップは再び訊ねる。
「神経は通ってない筈ですけどね。ウソップさんの手、…温かい」
 ウソップを見下ろす眼窩は、相変わらず昏い。しかしその奥で何かが揺らめいているのを、ウソップは見た。

 ウソップは慎重に掌を動かす。腸骨の丸みを優しく握る。ブルックは、感に堪えない、とでも言う様に、首を仰け反らせた。ウソップはブルックの様子を探りながら指先で骨の表面を緩やかに擦り上げる。滑らかな硬質はひんやりとしているが、決して無機的ではない。見て美しいものは、触っても美しい。ウソップは骨の感触に夢中になった。
 背骨のぼこぼこを人差指の腹で辿ると、ブルックは一際大きく身体を揺らした。
「い、痛ェか?」
 慌てたウソップが指を引っ込めると、ブルックはかぶりを振った。
「イイ、です、ウソップさん。ゾクゾクする」
 退いたウソップの手をブルックは掴み、自らの肋骨に導く。ウソップの掌はブルックの肋骨の丸みに沿った。肋骨と肋骨の間に、指を嵌める。指先を動かすと、内蔵を抉っている様な、妙な気分がした。
「あ、あ…あっ」
 ブルックは仰け反らせた頭を小刻みに左右に揺らしている。
「イイ、のか…?」
「はい、あっ、ん、イイ、です」
 ウソップはブルックの胸骨に口づけた。心臓のあった、辺り。
 ブルックは骨だけの腕をウソップの背中に回し、やんわりと包み込んだ。
「ウソップさんも、気持ち良く、なりましょう?」
 オーバーオールの肩を外し、脱がせる。しゃがみ込んでパンツも脱がせ、ブルックははたと困る。幾らなんでも髑髏に銜え込まれるのは興醒めではないか?自分はウソップの愛撫にすっかり感じ入ってしまったが、当然と言うかがっかりと言うか、ウソップのそこは何の兆しも見せていない。
「あ、あんまり見るなよ、恥ずかしいだろ…」
 ウソップが身を捩った。
 指先でちょんと突ついてみると、ふるりと揺れ、それは恥じらう様で大層可愛らしい。
 ブルックは己の尺骨と橈骨の隙間にウソップのペニスを乗せた。扱いてやれる程の隙間は無い。空いた方の指骨で撫で上げると、そこは面白い様に肥大した。尖った末節骨で先端を軽く抉ると、先走りがぷくりと浮き出た。それを掬い塗り広げる。
「痛くありませんか?」
「ん、硬ェけど、痛く、ねェっ」
 堪えているのが快楽だと分かり、ブルックは嬉しくなる。
「無骨な指ですみません、って骨だけなんですけど」
 ウソップの指がアフロの根元を這い、頭蓋の形をなぞる。指は滑り、頬骨を愛おしいものの様に撫でた。指骨の動きが激しくなり、ウソップの腰が跳ねた。
「も、出る、からっ…」
「出してください」
 ブルックは、目を閉じ腰を揺らめかせるウソップの顔を見上げる。ほんのり上気して、一層愛らしい。
「んーっ…!」
 ブルックの上腕骨に、白濁が飛んだ。
「わ、悪ィっ」
 慌てて拭おうとするウソップを制して、ブルックはそれを塗り広げた。とても愛しいものを慈しむ眼差しで。
「若いって、良いですねぇ」
 しみじみと漏らされたまるで独り言の様なそれを聞いて、ウソップはぶるりと背を揺らした。
「ブルック…」
 ウソップは膝をつき、しがみつく様にブルックを抱き締めた。首筋であった所に顔を埋めると、鼻先が鎖骨を打った。

 この賑やかな船で、彼が二度と孤独を思わずに居られます様に。
 ウソップは硬い骨で柔らかく抱きとめられながら、祈らずに居られなかった。


20140401,0402

*ブルックさんお誕生日おめでとうございます。
 …すみませんでしたっ!(いろんな骨を書けて楽しかったです。)
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