『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
「お前さぁ」
ダイニングを出て行こうとしたゾロに声をかけると、扉の手前で立ち止まり、振り返った。
「何で俺に、キスすんの?」
ゾロは目を剥き、その顔は盛大に赤くなった。
ソファの片隅で。ハンモックの中で。俺が寝ている時、ゾロはそっと、唇をあわせてくる。
初めは気付かなかった。夢現で「何かが触れた」とぼんやり思うだけだった。
寝ていると訪れるその感触に度々気付く様になり、その時感じる気配が常に同じ者の放つものだと気付く様になり、その者がゾロに他ならないと気付く様になり、理由が気になる様になった。
「し、してねぇ」
ようやっと声を捻り出した未来の大剣豪は、赤い顔のまま瞳を泳がせた。
してねぇ、って。してんだろ。
「してねぇのか」
ずいと歩を進めて、至近距離に立つ。
「お、おう」
背を仰け反らせ、顎を引いて、俺を見る。
「へぇ。してねぇんだな?」
視線を外さずに。
「お、おう…」
語尾が弱くなる。
「絶対に?」
「…」
「誓えるか?」
「…」
「ん?」
「…ごめ、ん、なさ、い…」
いつものふてぶてしい態度からは考えもつかない弱々しい声で。
ごめんなさい、だぁ? ゾロが? あの、ロロノア・ゾロが?
なんつう可愛らしい謝罪を!
あんまり可愛らしいんで、言ってやった。
「今度は、起きてる時にしろ」
そうしたら。
がばりと飛びかかって来て、がっつりキスされた。
まったく、可愛くないったらありゃしない。
20120330,0403,0815
駄目じゃないかな。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R