給湯室続編・恋人番外編『アドバイス』 2013/12/06__00:00

『恋人 8』の直後小話です。ほんのちょっとした。

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「会社で何て事叫んでんだよキミ達は」
　酷く締まりのない顔をしている自覚をしながら給湯室を出ようとしたら、出入口にエースが居た。
「恋は盲目だねぇ、でも場所は弁えましょうね？」
　にやにやと笑いかけられる。
　一番聞かれたくなかった人物に目撃されてしまった。ああもう、この際だ。
「一番近いアダルトショップはどこだ？」
「え、最初からオモチャ使うの？」
「オモチャ？」
　変な沈黙が流れる。
「…何がご入用？」
　エースは失言をごまかす様な仕草で姿勢を正した。
「あー、ローション？」
「それならわざわざそんなとこ行かなくても。ドラッグストアで売ってるので充分だよ、油性は駄目ね、ゴム溶けちゃうから」
　油性は駄目。了解。
「ご指導ありがとうございました」
　わざとしかつめらしく言い、給湯室を出た。
　軽く苦笑したエースは擦れ違いざま、言った。
「爪は短く切っておく様に。ヤスリ掛けて滑らかにするのも忘れるなよ、傷付けちまうから」
　意味深な指使いに素晴らしくエロい笑顔付きだ。見る奴が見たら堪らないのだろう。畜生。
「…場所弁えろエロ上司」
　上司の呵々大笑が廊下に響いた。

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20131201,1205

＊タイトル何とかならんかややこしい。
＊もうゾロはずっとエースに悔しく思ってたらいいよ、と思って。（非道い）