『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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「なあ…後ろ、から…」
「駄目だ」
使う穴は体の前面より随分と後ろに付いているのだから、それを前から穿とうとすると、穿たれる側は大分腰を折らねばならない。その状態で突かれるのは、体勢的に辛い。だから素直に後ろから穿ってくれれば良いのにこの馬鹿は、どうも正面から抱き合いたがる。
「何、で」
「獣みたいだろ」
「獣、だろ」
獣で良いじゃないか。正しくケダモノなんだから。
俺の顎に齧り付くケダモノは、ふ、と笑った。そのまま顎のラインを辿って耳朶を齧る。尖らせた舌先を耳の穴に。
脳髄が蕩ける。
「顔が、見てえ」
荒い呼吸がこめかみを撫でる。
辛い体勢のまま、穿たれる。苦痛と、快楽を連れて、それはそこを擦る。快楽が優勢になり、恐怖を連れて来る。何もかもが分からなくなる、恐怖。
正面からだと、縋れてしまう。
それがとても嫌だった。辛い体勢よりも、それこそが。
生理的に零れる涙が舐め取られる。熱いのにすうすうと冷ややかな空気が纏わり付く。
まるで、宥められている様だ。優位に立たれる様で気分が悪い。自分が劣位にあるなどと、思いたくなかった。
俺も楽しんでいるのだ、と。対等だ、と。思わせたかった。
せめて、思いたかった。
20130225,0805
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