『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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あんなのは、オナニーと同じだ。
自分の都合で腰を振る。
穴と棒。
利害の一致。
「よぅ、ゾロ」
格納庫に籠もり、一人苛々していた俺に、サンジはその戸口に肘をついて声を掛けた。
「そんな欲求不満オーラ出してねェでさ」
扉を後ろ手に閉じながら、サンジが近付く。
月明かりが扉の閉まり具合に応じて絞られていき、ぱたんと音を立てて暗闇が訪れた。
サンジの咥える煙草の火だけが、赤く、俺の目を灼いた。
「やろうぜ?」
火種が落下し、ジ、と音を立てて消えた。床から立ち上る煙と同種の匂いが俺に近付く。
ああまた。
俺は、なすがままだ。
逆らえない快楽よりもっと、欲するものが、そこにあるのに。
「欲求不満はてめェの方だろ」
「だから、お互い様だって言ってんの」
「俺はてめェと、セックスがしてェよ」
最上級の睦言を、サンジは笑い飛ばす。
「してんだろ?散々」
ディルドにオナホール。
幾許かの苦痛と共に、幾許かの快楽を与える。
与えられる快楽と引き換えに。
いつの間にかそれは、虚しさを伴いだした。
「心ごと寄越せよ」
最上級の睦言を、サンジは笑い飛ばす。
「要らねェだろ?面倒くせェ」
だからオナニーだって言ってんだ。
くだらねェよ。
精なんて、幾ら吐き出したって、キリがねェ。
満たされないセックスなら、重ねる事に何の意味がある?
「意味なんて無くて良いんだ。無い方が良い」
最上級の睦言を叩き落すサンジは、それが芝居だとも思わせてくれない。
「人肌は、気持ち良い。それだけ。それだけで、良いだろ」
良くねェよ。
それでも吐き出さざるを得ない厄介な性を、抱えて繋がる。
それで、生きている。
20140204
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