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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*大変遅くなりましたが、お返事に代えて(お尻にお返事もつけております)

*現代パラレル『春の珍事』の二人
 露出狂ゾロとそれに付き合えるどっこいのサンジによる罰当たりな姫始め、がっつりエロ(当社比)です。先に謝る。すみません。許して。

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 *****
      



「おーゾロ、居るかー?」
 年が明けて二日の陽も暮れる頃、俺は下階のゾロの部屋を訪れた。お重を持ったのとは別の手を拳にして、どんどん、と扉を叩く。
「おー、居るぞー」
 のんびりとした声を返すゾロは、きっと炬燵にでも入って寝正月を決め込んでいるのだろう。一向に内側から扉を開けようという気配がない。あいつまた鍵掛けてねえな。
 俺は拳を開いてドアノブを握る。案の定何の抵抗もなく開いた扉の向こうで、ゾロは炬燵に両手両足を突っ込み、天板にこめかみをくっつけてこちらを見ていた。
「お前不精してねえで開けろよ」
「鍵なんか掛けてねえって知ってんだろ」
「鍵なんか開けといたって、誰も覗きゃしねえよ」
「お前が覗けよ」
「脱いでねえじゃん」
「さみいし」
「冬だもんなあ」
 冷静に考えればおかしな会話だが、俺たちの間では筋の通った話だった。
 ゾロは、露出狂だ。
 警察のご厄介になっては大変なので、不特定多数を対象とする露出行為は止めさせている。その代わりと言ってはなんだが、ちょっとしたスリルを用意して露出する、例えば玄関の扉を薄く開けた上で全裸になるとか、時には俺が扉の隙間からそれを覗いてやるとか、で我慢させている。まあそれでなんとかなっているようだ。そりゃそうだ、露出以上の快楽を与え合っているのだから。有り体に言えば、俺たちは体を重ねている。恋人、とまで言うつもりはないが、セフレ、と言うのも違う気はしている。春に出会って(露出狂とその被害者として。無論俺が被害者だ)夏から秋、冬へと季節を重ね、正月の二日、おせちを持って部屋を訪ねるくらいの間柄になっている。殺風景な部屋だが酒だけはふんだんにあるから、そいつでしっぽりやろうって寸法。まあがっつりヤるのも良いかもな。隣室のフリーターは出稼ぎバイトで留守中だから、気兼ねなくヤれるし。一回壁ドンされてからは、気を使うんだ。あいつよもや俺の声だって認識はしてねえだろうな。ゾロがホモだと思われるのは構わねえが、俺はちょっとヤだ。以来声対策には猿轡を愛用している。まあそれはそれで盛り上がるから、アリっちゃアリだけども。ちなみにゾロは聞かれてるかもってスリルで更に興奮するみたいだ。流石は変態。

 炬燵の上には外した眼鏡とビールの空き缶、チューハイの空き缶、一升瓶と湯飲み茶碗。あとはスルメとジャーキー。こいつは恐ろしいことに日本酒を寿司屋で出されるようなでかい湯飲みでごくごくと飲む。飲んでもあんまり変わらないが、酔わないこともないようで、目の端がほんのり赤みを差している。テレビも無い部屋で、正月一人酒、頭ん中はきっと変態妄想。
「寂しいねえ?」
「お前来ただろ」
 おもわず漏れた所感にすぐさま返される信頼の言葉。柄にもなくちょっと嬉しくなっちまう。
「おせち、持ってきてやったぜ」
「おお。酒は好きなの飲めよ」
 いそいそとお重の蓋を開いて目を輝かせるのに、更に嬉しくなっちまう。変態野郎だってのに、俺も毒されたなあ。

 俺のおせちとゾロの変態妄想を肴に飲んで、そこそこ酔いも回った頃。部屋の隅に紙袋が転がっているのに目がいった。手を伸ばしてもゾロは咎めないので中を見ると、一メートル程の藁のロープが出てきた。ひらひらとした白い紙が数枚くっついている。
「なんだこれ」
「注連縄」
「んなもん見りゃわかる。なんでこんなもんがお前ん家にあるんだ、って訊いてんだよ」
 本当はあんまり分かってないが、脊髄反射で怒鳴っておく。
「職場の飾り付けに使ったんだけどよ、余ったんでなんかに使えるかなって貰ってきた」
「なんか、ってなに」
 垂れた紙をつまんだりして検分しながら訊く。
「そりゃまあ、どう巻きつけたら格好良いかな、とか」
「裸腹巻の次は裸注連縄かよ!この変態!罰当たり!」
「や、ちゃんとしたもんでもねーんだよ、単なるお飾り。神様祀ってるわけでもねえし、左綯え右綯え混在してんだぜ」
「何言ってんのか分かんねえよ」
「お前、罰当たりとか言うくせに、然程知らねえな? ちなみにその紙は『しで』ってんだ。紙を垂らす、って書く」
「うるせえ、俺は普通だ。つか、正月飾りだろ。飾れよ」
「出てきたのが29日なんだよ。縁起悪ィだろ。それに神棚もねえし」
「そんで裸体とコラボさせようっての」
「人前には出ねえよ」
「俺には見せんだろ」
「見て、くんねえの」
「見て、やるけどよ」
 短い沈黙の後、ゾロはおもむろに脱いだ。半纏を肩から落とし、Tシャツを素早く剝ぎ取る。炬燵から立ち上がる勢いでスウェットパンツを下着と共に引き下ろし、あっという間に見慣れた全裸マリモの登場だ。信じがたい事に、奴の息子は緩くとはいえ勃ち上がりかけており、ふるんと揺れた。見てもらえるって期待だけでこのざまだ。ほんと、変態。
 ゾロは注連縄の片一方を肩に当て、もう片方を自重に任せて垂らす。先端と紙垂が腹や陰茎を撫でて揺れる。俺は炬燵に入ったまま、それを眺めた。縄の下に見え隠れする袈裟懸けの傷。アルコールにほんのり上気した肌。相変わらず、良い体。俺の視線に、ゾロはますます興奮の度合いを強める。
 そそり立ったのに縄を引っ掛けて、紙垂の間から覗かせる。
「なんつーかっこだ」
「あー、御神体?」
 うわー酷い下ネタ。でもまあ、確かにそうなので。
「あー。確かに、御神体だ」
 乗ってやると、ゾロはちょっと嬉しそうな顔をした。
「左綯えだしな」
「なんなんだよそれ、さっきから萎えるだなんだ」
「祀る神様が男か女かによって、縄の綯え方が逆なんだよ。これは時計回りに綯ってるから、男神様用だな」
「お前詳しいな」
「実家がそういう神事とか伝統行事とかに結構うるさかった」
「そんな環境で育って、お前そんな変態に育ったの」
「うまいこといかねえもんだな」
「お前が言うなよ」
「まあな。次、お前の番」
「え、俺もやんの」
「俺一人じゃ恥ずかしいだろ」
「よく言う、恥ずかしいのがイイんだろ」
「うるせえ、早く脱げ」
 まあ、脱ぐに吝かではない。俺も体あったまってきたし。

 この数ヶ月でだいぶ様になってきたストリップを披露する。ゾロの視線がなかなかにイイ。股間を注視してエレクトしてないのを不思議そうにされるのだけは解せないが。
 縄の両端を持って首の後ろに回す。神垂がかさと音を立て、乳首を擦った。
「どう?」
 ゾロの喉が鳴る。
「イイな」
 そう言ったゾロは神垂を掻き分け、俺の乳首を押し潰した。背骨を駆け下りる快感に、注連縄を握る手から力が抜ける。滑り降りた注連縄の片端をゾロは掴み、俺の肌に擦り付けた。痛いって程じゃないが、ほんのりと肌が赤くなる程度の刺激。
「なあ、擦れた後がちょーっと赤くなんのって、なんか、ちょっと、さ」
「ああ。エロいな」
「やべえ、SMにまで手ェ出すか」
「素人には危険だ。やめとこう」
「だな」
 馬鹿な会話を間に挟んで、縄は俺の肌を擦り続ける。縄を握るのは、ゾロだ。体温のしない、ざらりとした触感。ゾロの、俺よりちょっと高い体温が恋しくなって、それでも反応した股間をゾロのに擦り付ける。熱い。ゾロは縄から手を離し、俺もかろうじて掴んでいた先端を離し、互いの背に両手を回す。擦り付け合い揺らす俺たちの体の間で、注連縄がごろごろと肌を刺激し続けた。射精は、ほぼ同時だった。

 放出後の脱力を抱き合いながらやり過ごして、腹に感じる注連縄の異物感が耐えがたくなり、体を離した。俺が腹に押し付けるようにして持った注連縄は、酷い有様だ。白濁塗れ。
「あーあー」
 ゾロはおもむろに一升瓶を掴むと俺の腹の上で傾け、だばだばと清酒を掛けた。
「こうなっちまうと、流石にお焚き上げに持ってくのは憚られるからよ」
 縄で擦れた肌と満足して力を抜いた陰茎に酒が滲みる。その刺激で再び力が宿り始める。
「お清めだ」
 縄がでろでろになり、しとどに濡れた紙垂が染み込んだ水分の重みに耐え切れずに落ち、ゾロはやっと一升瓶を傾けるのを止めた。
「掛け過ぎちまったな」
 そろりと縄を俺の体から外し、ゾロは縄のあった場所へ顔を近づける。
「もったいねえ」
 ちろりと飛び出た赤い舌が、勃ち上がり始めた俺を這う。塗り込められる酒、押し付けられる熱。その刺激は、あられもない姿を見られるの比ではない。
「んあ」
 俺の口から意図せず漏れた声に、ゾロは満足げな笑みを見せ、愛憮を深めた。
「んやぁ」
 ゾロは、イヤじゃなくてイイんだろ、なんてベタな事は言わなかったが、俺の尻を撫で回す手がそう言わんばかりに割り開く。溝に挟まれた指も酒塗れとみえ、いつもより熱い。
「ん、んん…」
 くねくねと入口を探る指先は奥へと潜っていく。ここから先は、注連縄もなにも。記憶の彼方の、快楽へ。

****** **********
 綯えた縄にひらひらと垂れる紙。
 結界を張る。
 ここは常世と現世の境。
 或いは、縄張り。
 こいつは、俺ンの。


20160118,0121-0123

【ゾロサンの姫はじめ】手を握る→DVDを流す→(暗転)→しめ縄を使った斬新なプレイ→(暗転)→熱い自画自賛
https://shindanmaker.com/305904


> ちー 様
 遅くなりすみません!そしてこんなんですみません!
 や、注連縄にリクエスト来るとは思わなかった(リクエストしたつもりはないかも知れませんが)(大歓迎です)
 お返事に注連縄プレイつけたいなあと思った時点で、完全ノープランでした。そも注連縄とは?からのスタート。朧げな知識によると、神事に使うんだよな?それをプレイに使うとは「この罰当たりが!」って提案した方がもう一方に叱られるよなあ、ゾロでもサンジでも。行き詰まった!と思ったところで、うちには変態カップルが居たことを思い出しました。そして書き進め思い出すは「このゾロん家テレビすら無い!」というわけで、DVDを流すのは諦めたよ。手を握るも自画自賛も微妙なんで、クリア出来たのは注連縄と変態路線だけですね。一緒に罵ってください「この罰当たりが!」(このゾロは喜ぶ)
 さてサンジイヤーが思いの外すんごいサンジイヤーで次巻発売まで心臓が保つのか不安になってまいりました。でも幸せ。
 今年も共にゾロサンを愛でてまいりましょう!かように変態路線を突っ走る当サイトもどうぞよしなに!ありがとうございました!
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