『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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照り返しと直射の熱を吸収した壁に背中を預ける。じっとりと汗を掻いた背中にシャツが張り付き、更に熱がじんわりと背を温める。暑い。熱い。額から滲んだ汗が顔を滑り落ちて行く。太陽光の眩しさに瞼を下ろしても闇にはならず、ただ白が見えるだけ。その筈が、ついと黒くなった。じりじりと肌を焼いていた太陽の熱が一瞬遮られる。一体何が、と瞼を僅か持ち上げる。見慣れた顔の、見慣れない表情。
「お前何」
言いたい事の半分も言う前に無言で倒れ込んできた体は、背中に感じるより熱い。その上重くて固くて、べちゃりと汗ばんでおり、更に首にかかる息は熱く湿っている。
「退けよ」
俺に種々の不快を味合わせている張本人は、俺の至極真っ当な主張を聞きやしなかった。
「もうこんだけ汗水漬くならよ、」
首の辺りから聞こえる声は、鼓膜を甘く震わせた。
「いっそ、もっとあつくなっちまおうぜ」
何だそれと思う間も無く、喉元を何かが這った。一気に駆け上がってきたそれは顎を通り唇まで。目の前を緑が走ったと思ったら、ぎらぎらとした瞳が至近距離で俺を射る。
太陽よりも痛い。
尾骨から脳髄へ一気に駆け上がった何か、電気的な刺激に似た、それが体中の血液を沸騰させる。
もっと、あつく。
不快を一気に快楽へ引っ繰り返す呪文。
「へばんなよ」
言って飛び出ている舌に喰らいつけば、余裕の無さと満足が半々な笑みが返る。
再び視界は白へ。汗水漬くでどろどろに溶けて。
20150405,0406
*こういうのは真夏にアップするべきなんじゃないかな。
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