『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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欲を押し殺した視線に、耐えられなかった。それでも向けられる視線に、堪らない気分だった。絆されたと言えば、そう。
俺如きを我慢する必要がどこにある? お前、海賊だろう?
歯は食い縛っているくせに、上下は閉じていないゾロの唇。その狭間に、人差指の背を嵌めた。存外柔らかい唇と、想像通りに固い歯。湿った息は熱い。何をするのだ、と口を押さえられた所為で目だけで問うゾロは、垂れそうになる唾液と一緒に俺の指を啜った。
それだけでスイッチは入ってしまう。欲など、押し殺せるものではないのだ。ましてや視線を断てない程なら。
ゆっくり開かれた上下の歯が、ガリ、と音を立てて指を噛んだ。唇も大きく開き、痛いと思う間も無く指は誘い込まれる。前歯の付けた噛み痕を嬲る舌。ゾロは大きく息を吸い、目を閉じた。
俺の指を吸い、舐め、指の先から根元まで口内に収め、どこかトリップした面持ちのゾロの手が、置場を求めて俺に伸びた。
欲を押し殺す為に食い縛った歯を、抉じ開けたかった。唇まで固く閉じていなかったのは、幾許かの希望だと思いたかった。本当は殺したくないのだという意思の表れと。ゾロには何も我慢して欲しくなかった。野望一つ、それ以外の何にも縛られて欲しくなかった。野望を見据えるその姿に、奪われてしまった俺の為に。
ゆっくりと引き抜いた指は、ふやけていた。名残惜しげに指と共に口外に出たゾロの舌を、口内に招き入れた。ゾロの手はすっかり俺の後頭部と腰に置場を定めていた。口づけは深くなり探る手は激しさを増す。
そうだ、そうやって俺を欲しがれ。俺は、欲しがられてもいないものを差し出せる程自惚れ屋じゃない。お前が食いたいというなら幾らでも。俺はその欲を押し殺せない。
20140927,1006
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