『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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ゾロが俺を抱き締めた。
ぎゅ、と大層力強い抱擁だ。
「…どうしたよ?」
動揺が、声に出たと思う。
顔の真横にあって、俺の背後を向いているゾロの顔が、すり、と動いた。
「交渉、成立したんだろ?」
本気だったのか。
確かに、どうにもこうにも人肌が恋しくて、ゾロに抱き締めさせた時、そんな話をした。思った以上に心地良くて、一度きりにするのは惜しいと思った。「たまにはこうしても良いか?」と言ったら「俺もして良いならな」と返されたんだった。一方的にされんのは嫌なんだなぁ、負けず嫌いだなぁ、と微笑ましく思ったもんだが。そう言えば二度としないだろうと、体良く断られたのかも知れない、とも思ったんだが。
本気だったんだな。
そうだ。ゾロが口にする言葉は、いつでも本気だ。
失念していた。そういう奴だった。
こいつでも、人肌恋しくなる事があるのか。そりゃそうか。船長はじめ年下ばかりのクルーの中で、こいつが甘えられるとしたら同い年の俺しか居ない。俺にしたって同じ事だ。年長者ったって、まだまだガキだし。互いに甘やかし合えるんなら、それも良いかも知れないな。
俺はゾロの背中に腕を回して、撫でてやった。一瞬びくりとしたのが分かって、微笑ましい。存外可愛いじゃねぇか。
すり。
ゾロの、乾いて温かい頬が、俺の冷たい頬を掠めた。
くすぐってぇな。
短い髪が耳の裏を刺す。
すり。
くすぐってぇよ。
大型獣に懐かれた気分だ。
まあ、そんなのも悪くない。
時期は関係無い話ですけど、二人を最年長とした都合上、ロビンちゃん乗船前です。
(ロビンちゃんに甘えるだなんて、サンジ君が許す訳ないけど、それについての記述は邪魔な気がして。)
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