『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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呼吸が落ち着いても、ゾロは俺と胸を合わせたままで居た。
しかしそろそろ時間だろう。
離れるきっかけを探して、声を出した。
「口ん中に出しても良かったんだぜ?」
一瞬、何を言われたのか分からない顔をしてから、ゾロは言った。
「顔見て、キスしながらイキたかった」
今度は俺が、そんな顔をする番だった。
なんかもう、徹頭徹尾、恋人みたいにするんだな。
「…気持ち良かったか?」
「…凄ぇ良かった」
言ってから、甘える様に首筋に顔を埋められる。
ここまでされたら、もう本当に恋人みたいな気がしてきた。
「シャワー、浴びようぜ。洗ってやるよ」
照れを振り切る様に背中を軽く叩いて言うと、う、と声を詰まらせてから、ゾロは起き上がった。
「や、いい。…もう一回、したくなっちまう」
ちらりと時計を確認して風呂に向かったゾロのものは、再び兆しを見せていた。
ああ、なんか、もう、まいる。こんなのって。
シャワーの音を聞きながら、ローブを羽織って軽くベッドを整えて、ゾロの服を着るばかりに整えて待つ。
もう一度だけ、ゾロはどうして男を買いに来たりしたんだろう、と思った。
「サンジ」
着衣を整えたゾロが、うっかり名乗ってしまった俺の本名を呼ぶ。
この部屋とその名が沿わなくて、一瞬、ぽかんとしてしまう。
「サンジ?」
「あ…?ああ、うん?」
鞄を手渡して、問う。
「また、来る」
「うん。待ってる」
ドアを開ける直前に、目尻にキスを落とされる。
名残惜しげに閉じられたドア。それがもたらした僅かな風圧が、目尻の湿り気を意識させる。
最後まで、恋人みたいにしやがった。
本当に、また、来るのかな。また、恋人ごっこを、しに。
20131012,1025,1026,1028
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