かぐや姫 2012/12/10__00:00

ポエマー・ロロノア、再び。

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「お月さんは、何であんなに綺麗な弧を描くんだろうなぁ？」
　そんな事言ったら、俺が凄いロマンチストだと思う？
　それとも、凄ぇ馬鹿だって、バレる？

　サンジはそう言って、馬鹿丸出しの笑顔を俺に向けた。

「とっくにバレてる」
「酷ぇなぁ」
　それに、とっくに知ってる。お前が度を超したロマンチストだなんて。

　でもお前は知らないだろう？
　俺が、そんなお前を嬉しく思う程度には、ロマンチストだなんて。

　かぐや姫かと思った。
　子供の頃聞いた、昔話。
　月が闇に溶けてしまうみたいに、居なくなってしまうのかと思った。
　あまりにも憧れに似た目で、月を見ているから。

「あんま、見んな」
「え？」
「月なんて見てねぇで、…俺を見ろ」

　かぐや姫は、綺麗に笑って言った。
「お前も、大概ロマンチストな？」
　柄の悪いお姫様。
「お前のが、移った」
　腕の中に閉じ込める。月に帰ったりしない様に。

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20121020,1022,1024,1208

　月が絡むとポエマーになる様です、ロロノアは。（言い掛かり）