『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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「ギンさん、」
部下の呼び掛けに、ギンはガッと音を立てる勢いで顔を向けた。
哀れなその部下は、あまりの迫力に息を呑んだ。
ギンは、既に顔色を失くしている部下に真剣な(然し乍ら当の部下からすればそれは睨まれているのに他ならない)目を遣りながら言った。
「もう一度」
「へ?」
部下の声は震えている。
「もう一度、呼べ」
「ギン、さん?」
「途中で切るな。続けて言え。語尾は上げるな。出来れば、片言で言え」
「…ギンサン、」
途端にギンの、隈ばかりが目立つ、決して血色が良いとは言えない顔が、朱に染まった。
「どうしたんですか!? ギンさん? ギンさん!」
その時のギンの顔は、恍惚としていたという。
その後、鼻血を吹き出さんばかりのギンに依って「俺以外へのさん付け禁止令」が発令された。その禁を犯す者は誰一人居なかったという。「殺されかねないから」というのがその理由だ。
***
「ゼフさん」
海上レストランバラティエでは、副料理長の抜けた穴を埋める為、幾人かの料理人を新しく雇い入れた。そのうちの一人が、オーナーをそう呼んだのを聞き咎め、古参コックであるパティは注意した。
「その呼び方は無ェだろう」
「じゃあ、何て呼べば良いんですか、パティさん」
パティは、厳つい顔を妙な具合に歪めてから言った。
「…オーナーゼフ、だ。それから、俺の事はパティで良い。つーか、この店で従業員へのさん付けは禁止だ。ゲストへは当然様付けだ。つまり、さん付けは禁止ってこった。分かったか新入り」
パティが「さん」と言う度に嫌そうな表情を浮かべるのを見て、この店には自分には計り知れない何らかの地雷的歴史があるのだと新入りは悟った。
詳しい事は聞くまい。
聡かったこの新入りは、ある時店に貼り出された珍妙なイラストの手配書の名が「サンジ」である事に気付き、あの時のパティの妙な表情の理由をなんとなく理解したのだった。
20121205-
何故ギンやパティが「〇〇サン」でサンジ受を想像出来るのか。
彼らが腐女子マインドの持ち主だとは申しませんけれども。そんなんだったら愉快だなあと思ってしまったものですから。
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