『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*お題をお借りして、ついったに投げてたのまとめその7。5月分。
ブログ再掲にあたり、適宜改行、空白を入れました。
https://shindanmaker.com/587150
貴方はzsで『 』をお題にして140文字SSを書いてください。
『 』書いた日
ブログ再掲にあたり、適宜改行、空白を入れました。
https://shindanmaker.com/587150
貴方はzsで『 』をお題にして140文字SSを書いてください。
『 』書いた日
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『彼氏気取りかよ』20180501 (出題日)/0502
他所の女に色目を使うから、苦言を呈した。すると奴は言い辛そうに、憎々しげに言った。
「一遍寝たくらいで彼氏気取りかよ」
阿呆か。予想はしてたが、案の定だ。
「一遍きりだと思ってんのか」
「は?まだ足りねえってのかよ、性欲おばけか」
「性欲なんてもんは、一生着いて回るだろ」
これは一生もんだ。
『叶わない約束なんて、しないでよ』20180502
「叶わない約束なんて、しないでよ」
いつもは強気な女がぽつりと呟いた。
「あいつがお前との約束を違えるかよ。つまり『必ず戻る』んだろ?」
「何よ、慰めてくれてんの」
慰めない訳でもないが、本音はこうだ。
「その約束を違えられちゃ、俺が困る」
「早くごはん食べたいわね」
女が笑うのに深く首肯く。
『眠ってしまおうよ。』20180503
このまま眠ってしまおうよ。
頭の中で怠惰な俺が誘惑する。
いや今すぐ起きて蹴り飛ばせ。
真っ当な俺が応戦するが劣勢だ。
触れてくる手の動きが思いの外柔らかく心地良いのだ。うとうとしていたら、隣で飲んでいた奴が俺に覆い被さり体を弄ってきたのだ。酔ってもいないくせに。
やばいもう目が開かない。
『甘やかしてよ』20180504
奴のとろんとした目は舐めたらとろけそうな色をしている。頰は熾火のように赤く柔らかげだ。
「飲み過ぎだろ」
まだ半分程残っているグラスを取り上げ、冷水を注いだグラスを握らせる。
「お前さァ、俺をそんなに甘やかしてよォ、どうするつもりだよォ」
怪しい呂律ごと飲み込んで咀嚼してしまいたいのだ。
『朝四時、ランデブー』20180505
朝日が顔を出す準備を始めた頃。そろそろ眠るかと男部屋へ向かうと、奴がハッチからひょこりと顔を出した。
「もう眠い?」
まだ起きるには早い筈だ。
「この時間なら、誰にも邪魔されねぇかな、って」
俯いた顔を隠す長い髪はまだ金色に光らない。
「何を?」
「ランデブー」
太陽さえも邪魔しない、朝四時。
『君を季節に例えるなら、』20180506
麗朗の春、苛烈の夏、寂寥の秋、厳酷の冬。
春生まれのお前を季節に例えるなら、やはり春なのだろう。
こそりと祝いの言葉をかけたら「生まれた日の事なんて、覚えてねェよ」と照れ臭そうに笑っていた。
きっと、麗らかで朗らかな、いろんなものを剥ぎ取ったお前の根っこによく似た春の日だったのだろう。
『「勘違いもここまでくると犯罪だよね」』20180507
「勘違いもここまでくると犯罪だな」
「何の話?」
「あいつら、互いの好意を悪意だと勘違いしてるじゃねえか。端から見りゃ、そんなの好意でしかねえのは明白だってのに」
それはそうなんだけど。
私は彼の犯罪級の勘違いの事は指摘しないでおいた。
奴ら、ちゃんと分かってるのよ。隠してるみたいだけど。
『痴話喧嘩は他所でやれ』20180508
折れた手摺に抜けた床。
「痴話喧嘩は他所でやれ」
怒鳴りたくなるのも道理だろう。
「駄目よ、他所でなんかやられたら恥だわ」
それはそうなんだけど。
「船が保たねェ」
「喧嘩を止めるか、痴話喧嘩する仲を止めるか、どっちかね」
「そりゃどっちも無理だろう」
せめて船を壊さないでくれ。大事な船なんだ。
『無防備すぎるのが悪い!』20180509
二人で酒を飲んでしなだれかかっての上目遣い。降って来た口付けに驚きの表情を。
「無防備すぎるのが悪い!」と怒鳴ったのはおそらく照れ隠し。奴はもう俺の手の内だ。
無防備と無策は別で、無防備を装う事は容易いのだ。手に入れたいものの為なら、手段は選ばない。
二度目の口付けは目を閉じて俺から。
『Be mine forever.』20180510
「Be mine forever.」
戯れの様に同衾した後、どうせ寝ているだろう、よしんば起きていたとしても意味など分からないだろう、と戯れに呟いた。刹那を生きている俺達にとって、永遠など戯れでしかない。戯れの同衾にお似合いだ。
「生きてる間の事を永遠と呼ぶのなら」
掠れた声が頭蓋に響く。
「Be mine.」
『結局は、君に辿り着く。』20180511
「今離れたとしても、結局は、お前に辿り着く」
離れ難さを表に出したつもりはないが、奴にはお見通しなのだろう。俺にも奴が何を思っているか、丸わかりなのだ。
「待ってろよ」と口に出される前に、言ってやった。
「待っててやるから、ちゃんと辿り着けよ」
疑う余地の無い確信として、未来を約束した。
『そろそろ気付いてよ』20180512
奴は今日も俺の横で無防備に酔っ払っている。船を漕いでいた頭がテーブルに着き、息が深くなった。
「そろそろ気付けよ」
呟いて指の背でそっと頰を撫でる。この手が無遠慮にお前を傷付ける前に、気付いて、自衛するなり逃げるなりしてくれないと。
(そろそろ気付けよ、わざと無防備を晒しているのだと)
『第三者いわく、』20180513(出題日)/0514
「第三者いわく、執着は恋の一種だとか」
また碌でもねえ事を。
「例えば好きな子を苛めてみたりだとか。お前、理解出来る?」
出来るぜ?今からたんと苛めてやるから、覚悟しろ。と、手を伸ばそうとしたら。
「お前は野望に恋してんだな」
ぽつりと言う。
「お前は、海か」
「まあな」
伸びてきた手を取った。
『なんだかなあ、』20180514
「なんだかなあ、こーゆー事になるとは、思ってなかったけどなァ」
裸のまま隣で寝覚めの一服を吹かしながら、往生際の悪い事だ、ぶつくさとつぶやいている。
「なんだよ」
自然声が低くなる。
「悪かねえもんだな」
にやりと笑った煙草臭い口づけを受けて、驚いた。
「今後の事は追々、な」
もう決まってる。
*5月15日にお題を取得し損ねて、やる気が削げたというかぽっきり折れたというかぷっつり切れたというか、そんな感じでして、やる気が湧くまで中断…もうやらないかも知れないけど…。最後のお題の如く「なんだかなあ、」って感じねー。彼らの今後は決まっているけど、私は未定だわ。
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