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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*最近の供給過多により、サンジ君をどう捉えたら良いか分からなくなっておるんですが…(なのでもう、全然読んでない!知らない!くらいのつもりで書きました)(なんかもう書き方も忘れてるし、やたら甘ったるいポエムでこっぱずかしい…(それは割といつも)

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 好きになってしまったのだから致し方ない。

 俺がこのように達観ともいえる視座を手に入れたのはごく最近のことだ。このような視座を手に入れなければならない状況に陥ったのもごく最近、手に入れるよりは当然前だけれどそれは少しといって差し支えない程度、のことなのでつまり、俺は比較的速やかに達観に至ったということだ。さすが俺。
 さて。
 どうして麗しいレディでなく、そこから最も遠いところにいるようなあんな男をそのように認識してしまったかについては、語る気はない。自分でもよくわからない、し、納得いかないのだ。だっておかしい。不可思議だ。いっそ不快だ。とは言っても、俺はさすがなのですでに達観してしまっているのだから、致し方ない。己のこの気持ちを認め、己に許してやるより他、致し方ないのだ。


「全然認めてねえじゃねえか」
 抱き寄せる俺の手を叩いたコックは、遠い目をして煙草をふかしている。
「納得いかねえ」
「達観どこいった」
「俺がお前を好きなのは、まあいいとして、お前が俺を好きんなるってのが、心底意味わからねえ」
 苦々しい顔が向けられる。
「そりゃ随分謙虚なこって」
「さすがだろ」
 流れるような動作で煙草を揉み消し、にやりと笑って紫煙を吹いてくる。
 呆れて返す言葉が見つからないので、再び抱き寄せた。今度は叩かれなかった。


「好きになっちまったんだから、しょうがねえだろ」
 耳元で、厳かに伝えられる。
「お前ねえ…」
 しょうがねえ、で諦めて良い事と、そんなんで諦めちゃなんねえ事があるだろ。
 俺を抱き寄せるゾロの手は、意外な程に優しい。その心地良さに甘えてしまうのも、致し方ない。続ける筈だった小言も、引っ込んでしまう。致し方ない。
 煙草を手放しちまった俺の指が、ゾロの背中を這うのだって。


 てめえは「致し方なし」で諦めてりゃいいだろよ。俺は、お前を手放すのを「致し方なし」じゃ、諦めらんねえ。
 逃げらんねえように抱き寄せて、どうにか体にわからせて。
 こうするより他、致し方ねえんだ。


20160602,0627,0628

*視点交互だしなんだか分かりづらい…
 ゾロってこんなん?サンジってこんなん? と不安だけれども、こんな二人もどこかの世界線には居る筈! と開き直ります…
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