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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*直接続いてはいませんが『バナナのイヤらしい食べ方』の人たちのつもりで書きました。阿呆で下品。普段は喧嘩ばかりのセクハラ兄さんズですが、しょうもない事では仲良しです。
*これをゾロサンと言ったら嘘な気がしない事もない。

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「これももう飽きちったなー」
 コックが黒い背表紙の、ナミ辺りに見つかったら風呂の焚き付けにでもされそうな類いの文庫本を弄びながら言った。まあナミを崇拝しているコックがそんなもんをナミの目に触れさせるミスなど犯す筈も無く、それは男部屋のロッカーに安置されており俺も何度かお世話になった。
「そう何度も繰り返し読む様なもんじゃねえしな」
「あ、このページに折り目付けたのお前かよ、読むなたァ言わねえぜ?持ちつ持たれつだ、けど自分のモンじゃねェんだから丁寧に使えよ」
「悪かったよ、でもよォ、丁寧に捲れる様なもんでもねえだろ」
 コックは件のページに目を落す。
「まあなあ、どうしたって片手だしなあ…」
 つられて覗くと目に飛び込む単語は、肉壺、剛直、抽送。まあクライマックスだ。
「なあ…」
 コックは無表情にページを撫でる。
「あいつらもこれ、読んでんのかな…?」
 どうだろうか。ルフィが文字から妄想逞しく脳内で映像化したりするだろうか、というかあいつこういうのに興味あんのか、そもそも字を読めんのかも怪しい。ウソップは…興味津々かも知れねえが、純情で潔癖なとこがあるから、案外こういうもんは毛嫌いするかも知れねえな。
 そこへ折好くウソップが男部屋へやって来た。
「二人で何考え込んでんだよ、珍しい」
 コックの口端がイヤらしく歪んだ。俺のと全く同じ動きだ。目配せし笑みを深くすると、コックはウソップに話し掛けた。俺はその隙に、散らばっていた紙片に先程目についた単語三つを書き付ける。
「なーなーウソップ、問題な?」
 コックは紙片をちらと見てますます口角を上げ、俺はそれをウソップに差し出した。
「何だよ」 
 受け取ったウソップは紙片に視線を走らせると、元より丸い目を更に丸くした。コックがすかさず『問題』を提示する。
「この三つの単語を使って短文を作りなさい」
 心做し頬を赤く染め、きょろきょろと俺たちと単語を見比べたウソップの様子をにやにやと愉しんでいる俺たちに、ウソップはこほんと一つ咳払いをして口を開いた。
「s…アンジーの肉壺に己の剛直を埋め込んだz…オローは、抽送を始めた。」
 どうだ、と言わんばかりの顔で、ウソップは俺たちを見た。『こういうもん』をがっつり読んでる事が窺い知れる『解答』にうっかり言葉を失った。ちょっと俺のウソップ像を返して欲しい。初心でちょっと可愛いやつ。予想じゃ顔を赤くしてあわあわと慌てるか、さもなくば怒りだしたりするもんだとばかり。
 声を出せないで居る俺たちが、それだけじゃ不満だ、と思っているとでも思ったか、ウソップは「続けるか?」と言って再び咳払いで続きを始めた。
「枕に顔を埋めたアンジーの食い縛られた口元からは苦しげな呻き声が漏れる。オローにはそれが抵抗の意思に感じられ、苛立ち紛れに指先が白くなる程強くアンジーの細腰を掴んだ。」
 なかなか良いじゃないか。コックも瞳を輝かせている。先を続けたまえ。
「オローが一際激しく突き上げた瞬間、アンジーの口から高い声が漏れた。アンジー自身もそれに驚いたと見え、それまできつく瞑っていた目が見開かれている。オローは直感した。ここがアンジーの好い所。掠めた際に反応があった場所を注意深く再び剛直の先端で突くと、アンジーは期待通りの反応を見せた。『あ、や、んっ』漏れる嬌声に気を良くしたオローは何度もアンジーの前立腺を攻め立てる。」

「おいちょっと待て」
「なんだねゾロ君」
「女に前立腺は無かろう」
「誰がアンジーを女だと言ったかね」
「おいちょっと待て」
「なんだねサンジ君」
「剛直を突き上げるオローは勿論男だな?」
「当然だ」
 俺たちは頭を抱えた。ホモセックスで反応しかけたなど。
 ウソップは俺たちに構わず先を続ける。
「オローの浅黒い肌から落ちた汗とアンジーの白い肌に浮かぶ汗が混じる。逃げを打つ背中に、オローは唇を落した。オローの力強い指が腰から腹へ滑る、それだけの刺激で、既に愉悦にとけていたアンジーは弾けた。きゅうと締まる刺激にオローもそのまま中に放つ。」

「さーあんじー、めしまだかーあ?」
「ぞーおろー、どこにいんだーあ?」
 甲板から間延びした船長の声が聞こえた。それは俺たちに気づきたくない事実を突きつけた。
 アンジーとオロー。ウソップはしてやったりといった顔で俺たちを見下ろしている。
 俺たちは天を仰いだ。俺の股間も天を仰いでいたのは、まあ秘密にしておこう。


20150730,0802,0806

*ウソップ先生続きをください。
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