『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
ゾロの厚い胸板は、俺の拳を受け止める。
「なんでっ…どうしてっ…」
どんっ、どんっ、と自分でも分からない衝動を、拳に乗せて胸板に叩き付ける。
大して蹌踉けもせず、ゾロは只黙ってそれを受け止める。
影響を受けないゾロが、八つ当たりしている俺が、悔しかった。
俺の目からは涙が零れて、拳の痛みも麻痺した頃、ゾロは俺の手首を握り、互いの胸を合わせる様に俺を引き寄せた。
抵抗する気力は、残っていなかった。
おとなしく抱きとめられた俺の耳に口を寄せたゾロは、それでも何も言わなかった。
ただ、俺の頭と背を、撫でていた。
朝の光を受けたゾロの胸には、見飽きた袈裟懸けの傷と、薄らと青みがかった皮膚。
俺の目の前でつけられた疵と、俺がつけた痕。それをなぞる。
「くすぐってェよ」
薄らと目を開けたゾロが、擽ったそうに笑う。
「痛ェか」
「いや」
「どうせ、俺が殴ったくらいじゃ」
「そうじゃねェよ。嬉しかったぜ」
「ドM」
「バカ。お前が、激情を向ける相手が、俺で、良かった」
「…馬鹿」
昨晩と同じ様に、抱きとめられる。全部、醜い感情すら「全部俺のものだ」と主張される様で、擽ったい。
甘えた八つ当たりなんて、良い事じゃないとは思うけど、もうちょっと。お前が受け止めきれるうちは、甘えさせていて。
20140811,20150225
*何故か「…馬鹿」まで書いて非公開になっていたもの。多分なんか付け足したいと思ってたんだと思う。ので、付け足しました。こういう事だったろうか。甘いー。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R